ドラマガイド黒田 昭彦

『あまちゃん』震災編に突入。注目はまだ生々しい震災の描写をどうするかでしたが、登場人物の目を通して間接的に描くという方法でクリアしました。そしてもうひとつ、苦難の時代を乗り切るのに重要なのは……

大石静脚本はあまり知られていない俳優を抜擢して、その俳優がブレイクすることがよくあります。特にNHKドラマの場合に顕著。代表的なところで内野聖陽、佐々木蔵之介、堺雅人、長谷川博己、綾野剛とそうそうたるメンバーです。9月3日スタートの新作『ガラスの家』でブレイクするのは誰だ？

『DOCTORS2 最強の名医』が大ヒット。沢村一樹演じる主人公・相良浩介はもちろんのこと、ライバル・森山卓を演じる高嶋政伸の怪演も見逃せません。ちょっと前までは好青年イメージだったはずですが、いつのまに高嶋政伸はこうなったのか？ 探ってみたところ、みなさんご存知の役を意外な視点で描いた異色作にぶち当たりました。

「謎の美少女」を演じさせるのに現役ナンバーワンといえば橋本愛。しかし『あまちゃん』の足立ユイ役でブレイクして知名度が上がり「謎」ではなくなっています。そこで後継者としてイチオシが刈谷友衣子。橋本愛に近いルートをたどり、次は朝ドラヒロインの友だちか、それとも貞子？

『半沢直樹』が好調です。ヒットの要因はもちろんドラマの内容ですが、主人公の姓名がタイトルというインパクトも少なからずあるはず。姓名がタイトルのドラマは必ずヒットする？

夏ドラマ序盤戦は『半沢直樹』初回2時間スペシャルが20％弱と好スタート。内容もいいですけど、やはり姓名をタイトルにするというインパクトが効いた？ それでは7月10日以降スタートの夏ドラマを紹介します。

『あまちゃん』を見ていると脚本の宮藤官九郎が80年代アイドルが大好きというのがにじみ出て、いや噴き出しています。クドカン脚本で80年代アイドルが活躍するドラマを三作紹介します。

いつの間にか激減していたコミック原作ドラマを前回調査しました。そうなると逆にいつ頃からコミック原作が増えたのかが気になるので再び調査。そこから見えてきたドラマの構造変革とは？

『花より男子』『のだめカンタービレ』など大ヒットを次々生み出してきたコミック原作ドラマ。しかし、ふと気がつくと激減してる。いつの間に？そしてなぜ？

『八重の桜』が不調な原因は見ている人なら意見はほとんど同じはず。ヒロインから遠く離れた京都を中心に幕末の事件が展開するから。大河ドラマとしてはもっと大胆に「歴史の行間を読む」ことが必要です。