あべ かずほ
薬学博士・大学薬学部教授。脳科学と薬理学を専門とする研究者
東京大学薬学部卒業、同大学院薬学系研究科修士課程修了。東京大学薬学部助手、米国ソーク研究所博士研究員、星薬科大学講師を経て、武蔵野大学薬学部教授。薬学博士。専門は脳科学と医薬。
アズレンスルホン酸、ゲンタマイシン…色に関係した薬の名前
【薬剤師、大学教授が解説】薬の名前は一見無機質で難しく見えますが、すべての名前には名づけの背景があります。胃炎や口内炎治療に使われるアズレンスルホン酸や、細菌感染症治療に使われるゲンタマイシンなど、皆さんも聞き覚えがありそうな薬は、実は「色」にちなんだ名づけをされています。薬の見方がちょっと面白くなる、色にまつわる名前がついた薬をご紹介しましょう。
「モルヒネ」の薬名、実は神話が由来…神話にまつわる薬の名前
【薬学博士・大学教授が解説】薬の名前は一見無機質で難しそうですが、名前の由来を紐解くとドラマチックな意味や背景を持つものも珍しくありません。比較的古い薬の中には、神話に登場する神々の名前に由来するものもあります。痛み止めとしてよく知られている「モルヒネ」もその一つ。効果・副作用とは少し違った角度から、薬の面白さをご紹介します。
「うどんのコシ」の正体は?グルテンと小麦粉の関係・弾力と粘りができるメカニズム
【大学教授が解説】讃岐うどんの特徴は「コシの強さ」だとよくいわれますが、このうどんの「コシ」とは、麺の硬さのことではありません。小麦粉のタンパク質が結合してできた「グルテン」がコシの元となっているのです。わかりやすく解説します。
コーヒーが「眠気覚まし」になるのは本当?カフェインと睡眠物質との関係とは
【脳科学者が解説】コーヒーには「眠気覚ましの効果がある」とよく言われますが、どういうメカニズムなのかご存じでしょうか? コーヒーとカフェイン、睡眠と覚醒の関係、睡眠物質と考えられているアデノシンについて、わかりやすく解説します。
薬の名前がカタカナ表記だらけなのはなぜ?国産の薬でも英語名になる理由
【薬学博士、大学教授が解説】薬の名前はなぜカタカナばかりなのでしょうか? 日本で開発された薬でもカタカナの名前がつけられます。これは、薬があらゆる国で人々の健康を守るための「国際的な共有財産」だからです。一方で、日本で「カタカナ英語」で表記される問題点もあります。少し専門的になりますが、その問題点と解決法についてご紹介します。
自分の薬の名前を覚えておくメリット・丸暗記せずに覚えるコツ
【薬剤師、大学教授が解説】自分や家族が普段のんでいる薬の名前を憶えていますか? 薬の名前は、災害などの緊急時にも非常に重要な情報です。しかし人の名前はたくさん覚えられるのに、薬の名前は覚えにくいと感じる人が多いでしょう。丸暗記や語呂合わせで覚えようとしてはいけません。薬学部の学生が覚える薬の名前は500以上。効率よく確実に覚えられる方法をご紹介します。
冬の魚に脂がのっているのはなぜか?寒ブリ・寒サバがおいしいワケ
【大学教授が解説】寒ブリ、寒サバなどの冬の魚は、脂がのったおいしさが特徴です。なぜ寒い季節の魚は「脂がのっている」のでしょうか。それは冬がすべての動物にとって生き延びていくのに厳しい条件であることに関係しています。生存のための適度な皮下脂肪は、人間の体にも重要です。わかりやすく解説します。
エピソード記憶と意味記憶の違い・具体例…効率的な暗記に役立つ方法も
【脳科学者が解説】記憶は大きく短期記憶・長期記憶に分けられ、さらに陳述記憶・非陳述記憶・エピソード記憶・意味記憶に分類できます。中でも私たちが日常で意識しやすいのは「エピソード記憶」と「意味記憶」です。実はこの2つの違いを理解しておくと、役立つことがたくさんあります。違いと具体例、活用法をわかりやすく解説します。
「そば湯にルチンは入っているか、いないのか」…論争の答えは?
【薬学博士・大学教授が解説】抗酸化作用や動脈硬化を防ぐ効果が期待されるポリフェノールの一種、「ルチン」。そばに含まれる成分ですが、「そば湯に入っているか、入っていないか」で一部では論争にもなっているようです。実はこの議論には大きな問題点があります。正解とあわせて、わかりやすく解説します。
お得な薬か処方箋でわかる!先発医薬品とジェネリック医薬品の簡単な見分け方
【薬剤師・大学教授が解説】同じ商品なら、少しでも安く購入したいもの。普段節約を意識している人でも、病院で処方される「薬の値段」については、お得かどうかまでよくわからないことが多いかもしれません。実は処方箋を見るだけで、薬代の負担を減らせているかを知ることができます。さらには国の医療費削減にも大きく役立ちます。わかりやすく解説します。
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