あべ かずほ
薬学博士・大学薬学部教授。脳科学と薬理学を専門とする研究者
東京大学薬学部卒業、同大学院薬学系研究科修士課程修了。東京大学薬学部助手、米国ソーク研究所博士研究員、星薬科大学講師を経て、武蔵野大学薬学部教授。薬学博士。専門は脳科学と医薬。
大学の薬学部教授として、「人間のからだのしくみ」(生理学)と「薬が病気に効くしくみ」(薬理学)を教える傍ら、研究室では、記憶のメカニズムや、認知症治療の候補となる新薬を探し求める実験研究に取り組んでいます。 また、長年にわたる研究活動の中で自分の目で確かめた事を世の中に還元したいという思いから、難解そうな脳科学や医薬の話を一般の方にも分かりやすくお伝えして実生活に役立てていただけるような活動にも力を入れています。各種学校や各地自治体での講演活動に加え、新聞や雑誌での連載や記事執筆も行っています。今回、こちらでガイドを務めさせていただくことになったのもその一環です。 脳や薬に関して多くの方が日頃素朴に抱いている疑問に応えながら、みなさんの「知的好奇心をくすぐる」記事をたくさん発信していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
大麻草の無許可栽培の罪は?逮捕され、無期懲役になることも
【薬学博士・麻薬研究者が解説】無許可の大麻草の栽培は違法で、罪に問われます。マンションや庭などでの大麻を栽培した人が逮捕される報道が時折ありますが、営利目的とみなされた場合は特に罪が重く、無期懲役になることもあります。これはヘロインや覚醒剤と同じで、薬物犯罪の国内最高刑です。なぜここまで重罪になるのかの理由も含め、わかりやすく解説します。
「合法化が進む」は誤り!大麻取締法改正で変わること
【麻薬研究者が解説】2024年12月、大麻取締法が改正され、新しい法律が施行されました。法改正により、「大麻が解禁になる」「医療用大麻だけでなく、今後は嗜好用大麻も合法化される」といった誤解もあるようですが、それは誤りです。改正で何が変わるのか、わかりやすく解説します。
ついに正式承認されたレカネマブは「アルツハイマー病」治療の突破口となるか
【脳科学者・薬学博士が解説】600万人を超える国内の認知症高齢者数。その半数がアルツハイマー型認知症と考えられています。9月25日にアルツハイマー病の新薬として正式承認され、年内にも実用化される見通しとなった「レカネマブ」は認知症治療の突破口となるのでしょうか・・・
フェンタニルがもたらす世界的オピオイド危機……米中の新たな火種にも
【薬物問題に詳しい大学教授が解説】2023年6月25日、国連は『2023年版世界薬物報告』を発表し、全世界で急増する薬物乱用問題に警鐘を鳴らしました。特に「医療用麻薬」の目的外使用による死亡事故は深刻です。ロバート・デ・ニーロさんのお孫さんの命も奪ったフェンタ・・・
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