名古屋市生まれ。生家の近くを走っていた中央西線のSL・D51を見て育ったことから、鉄道ファン歴が始まる。早稲田大学大学院修了後、高校で語学を教える傍ら、ヨーロッパの鉄道旅行を楽しみ、「ヨーロッパ鉄道と音楽の旅」を出版。その後、守備範囲を国内にも広げ、2010年3月で教員を退職。旅行作家として活躍中。
蓄電池駆動電車アキュム、JR烏山線でデビュー
電車は、架線や第3軌条といった電力を供給する施設がある電化区間以外では走れない、というのが「常識」であった。架線の張られていない非電化区間は、もっぱらディーゼル車両が活躍しているが、蓄電池を電力に使うことによって電車を乗り入れさせるために新たに登場したのが、新型車両アキュムである。どんな車両なのか、さっそく試乗してみたのでレポートしてみよう。
「SL銀河」に乗って宮沢賢治の世界へ
2014年4月12日からJR釜石線(花巻~釜石)での年間運行が始まる震災復興支援の観光列車「SL銀河」。蒸気機関車C58形239号機については度々目にしてきたが、旅客用車両4両については秘密のヴェールに包まれたままであった。このほど、内装がほぼ完成し、報道関係者向け試乗会においてようやく車内が公開され、釜石から遠野までの区間において「汽車旅」を体験することができたのでレポートしてみたい。
北陸新幹線用新型車両E7系に乗る
2015年春に予定されている北陸新幹線金沢開業に向けてJR東日本とJR西日本が共同開発した新型車両E7系(JR西日本が準備する車両はW7系となる)。金沢開業を待たず、ひと足先に2014年3月ダイヤ改正から東京~長野の「あさま」の一部列車に使用される。そのお披露目として、このほど試乗会が行われ、乗車する機会があったので、車内の様子を中心にご紹介したい。
冬の名物列車、東北・三陸鉄道の「こたつ列車」
三陸鉄道の「こたつ列車」は、走り始めてまだ数年だが、すっかり冬の風物詩になった。列車のユニークさもさることながら、乗車前から「食」のサービスが始まり、車内でも「食」のもてなしがある。のみならず、乗客をあっといわせる愉快で暖かいサービス精神は、旅の思い出として忘れがたいものとなる。なかなか訪れない場所ではあるが、だからこそ良き日本の伝統文化を体験できる列車とも言えよう。
石巻線マンガッタンライナー
漫画家石ノ森章太郎ゆかりの地石巻が「マンガを生かした街づくり」の一環として2003年から仙石線で運行してきたマンガッタンライナーだが、東日本大震災により仙石線が一部不通のままなので、石巻駅に到着することはできないままだ。そこで、2013年3月より、石巻線に新マンガッタンライナーが登場した。仙石線は通勤型電車だったが、石巻線はセミクロスシートのディーゼルカー。旅行気分を味わえる列車だ。
「SL銀河」用機関車C58形239号機、40年振りに復活!!
2014年4月の運行開始を目指して復元工事を行ってきた蒸気機関車C58形239号機が、およそ1年の作業を終えてついに復活した。鉄の塊りだった巨体に火が入り、煙を出し、蒸気を勢いよく吐き出す姿を目の当たりにすると、まるで生き物のように生き返ったと実感する。40年振りに眠りから覚めて動き出した蒸気機関車C58の今をレポートする。
三陸鉄道南リアス線の「震災学習列車」
2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けた三陸鉄道。そのうち、南リアス線は2013年4月になってようやく盛~吉浜間が部分復旧し、2014年4月の全線運転再開を目指して復旧作業を進めている。こうした中、三陸鉄道では、列車で移動しながら沿線の実情を説明する「震災学習列車」を運行している。今回、実際に乗車する機会があったのでレポートしてみたい。
「SL銀河」と復元作業が進む蒸気機関車C58形239号機
今、JR東日本大宮総合車両センター(埼玉県)で一台の蒸気機関車の復元作業が大詰めを迎えている。JR東日本にとってはD51形498号機、C57形180号機(「SLばんえつ物語」用)、C61形20号機につぐ4両目の蒸気機関車復元となるもので、主として岩手県の釜石線(花巻~釜石)を走行する予定だ。列車名は、沿線ゆかりの宮沢賢治にちなみ「SL銀河」に決定し、着々と準備中である。
独断と偏見で選ぶ鉄道映画ランキング・ベスト5
10月14日は「鉄道の日」。巷では、それにちなんだイベントや企画が盛り沢山である。TVや劇場でも鉄道が登場する映画の特集なども組まれる。そこで、「鉄道映画」ベスト5を独断と偏見で選んでみた。
よみがえる旧万世橋駅とその周辺地域
JR中央線の神田駅と御茶ノ水駅の間に、かつて万世橋と言う駅があった。およそ1世紀前、東京駅ができるまでのわずかな期間、中央線のターミナル駅として賑わった幻の終着駅。その後、長らく交通博物館があったが、大宮に移転後、再開発に着手し、2013年9月14日に商業施設として生まれ変わる。旧駅の遺構も歴史的構造物として公開される。オープンに先だって、施設をご案内しよう。
その道のプロ・専門家約900人
起用ガイドが決まっていない方はこちら