吉田 健吾

薬剤師 / 薬・漢方・医療ニュース ガイド 吉田 健吾

よしだ けんご

創業大正8年の漢方薬局を経営 漢方を中心とした薬のスペシャリスト

漢方専門薬局の管理薬剤師であり経営者という立場から、薬と健康にまつわる幅広い情報を発信していきます。漢方薬だけではなく、薬局で処方せんなしで購入できる一般用医薬品(OTC薬)、病院で処方される医療用医薬品、健康と病気の基礎知識、そして医療制度の解説や医療機関との賢い利用方法などもご紹介していきます。

ガイドからの挨拶

はじめまして。そしてこんにちは、こんばんは。ガイドの吉田健吾です。

突然ですが頭が痛いときなどに服用する鎮痛薬のアスピリン(主な商品名はバファリンA)はどこから吸収されて、どのように体を巡って、そしてどのようにして痛みを軽減するかご存知ですか?

また、誰もが聞いたことのある糖尿病という病気は、まさしく尿に糖が混じることでその名前がついています。ですが、尿が甘くなってしまうことが本質的な問題ではありません。では何が問題なのでしょうか?
(上記2つの答えは最後にあります)

薬は身近なものであり、健康と病気の正しい知識もまた生きている上で不可欠なものです。一方でこのような情報は重要性が高いはずなのに、得る機会はとても限られてしまいます。しっかり学びたいと思っても医療分野に登場する専門用語や横文字は独力で理解しようとしても一苦労でしょう。

一般の方にはハードルの高いこれらの情報をわかりやすい言葉に「翻訳」して提供してゆきたいと思います。ここで得た情報が皆様の健康に貢献できれば幸いです。

(上記の問いの答え:服用したアスピリンは胃と十二指腸を経て小腸から吸収され、血管に移行します。その後、痛みを増強する成分を作り出す酵素のはたらきを邪魔することで鎮痛効果を発揮します。糖尿病の大きな問題は血管内にも糖が多い状態となってしまう点です。この糖が血管の壁を傷つけてしまい、結果的に糖尿病は脳出血などを起こしやすくしてしまいます。)

経歴・バックグラウンド

◆経歴
平成16年(2004年)3月  城西大学薬学部卒
平成23年(2011年)3月  早稲田大学人間科学部卒(通信教育課程)
平成23年(2011年)9月  一二三堂薬局 代表取締役に就任
平成23年(2011年)11月 横浜薬科大学附属漢方和漢薬調査研究審議会 評議員に就任
平成25年(2013年)1月  一般社団法人・女性とこどもの漢方学術院 理事長に就任

城西大学薬学部を卒業後、薬剤師免許を取得。早大では医療人類学教室に所属し、医療と文化の関係性をテーマにしていました。 創業大正8年(1919年)、東京池袋の一二三堂薬局の四代目。管理薬剤師として漢方薬を中心に日々、患者さんたちの健康相談を行っています。近年は患者さん以外にも漢方のことを知りたいというニーズが高まっており、それを受けて一般社団法人・女性とこどもの漢方学術院を設立。同組織の理事長として草の根レベルで漢方薬のさらなる普及を目指して活動しています。 くわえて横浜薬科大学附属漢方和漢薬調査研究審議会の評議員として行政に向けて漢方薬の有効性や適正使用を訴える活動も行っています。

資格

薬剤師

経営・所属している企業・団体・協会

◆一二三堂薬局
http://www.123do.co.jp/

◆女性とこどもの漢方学術院
http://www.ikwc.jp
 
◆日本漢方連盟
http://www.nikkanren.net/

◆横浜薬科大学附属漢方和漢薬調査研究審議会
http://www.nikkanren.net/council/

◆日本薬剤師会

◆東京都薬剤師会

趣味・特技

娘たちのおもしろ発言を記録すること
個人的なヒットは「桃太郎の仲間はなんだっけ?」「サルとイヌと、ヒジキ」

好きなことば・座右の銘

「人間万事塞翁が馬」
人生、何が起こるかわからない。だからこそどのような状況でも努力を重ねておくべきとこの言葉を解釈しています。