大泉 高明

男のボディケア ガイド 大泉 高明

おおいずみ たかあき

40年の研究を基にニオイの本質に徹底的に迫る医学博士

東京農業大学、東京教育大学大学院にてフェロモン研究。全薬工業にて天然物の制癌剤開発。天然物の抗ストレス研究にて医学博士。大和生物研究所にてクマ笹医薬品研究。東京農業大学客員教授。蓼科笹類植物園理事長。著書に「クマ笹エキスはこんなに効く」宙出版、「クマ笹で、気になるニオイをすっきり解消!」主婦の友社

ガイドからの挨拶

自然はまだまだ私たちが知らない奥深さを持っています。私は「自然随順(しぜんずいじゅん)」という理念にしたがい、約40年間の研究生活を積み重ねてきました。「自然随順」とは現代の科学文明に奢らず、自然と調和することによって自然から学び取り、人が豊かで健康な生活を地球上で継続的に行うという考え方です。ありのままの自然から学ぶという姿勢を貫き、ミクロとマクロの両方の視点から物事を観察し、考え、行動するというアプローチをしてきました。農芸化学、医学、薬学、天然物化学などの現代科学の私の専門分野に加えて、漢方理論、生物進化論、理論物理学、宇宙論なども加えて、ユニークな視点を持ち、そこから研究と開発を行ってきました。

私たちは学校で学んできた知識や、世の中の常識という「枠組み」の中で生活しています。ところが、この「枠組み」から少し外れて見たり、聞いたり、考えたりしてみると、驚くほど世の中が違って見えてきます。これまでの人類のいろいろな発見や発明も、このような視点から生まれたはずです。常識的な知識と理論だけをもって自然を観察しても、過去の発見しか見つけることはできません。

私は読者の方に、私の知識と経験を基に、科学的な裏付けや文化的な裏付けがありつつ、これまであるようでなかった、独自の視点を提供できればと思います。それによって、読者の皆さん自身が何かの気付きを得たり、発見をしたりするようなお手伝いができれば幸いです。たとえば、体臭をフェロモンという生理活性外分泌物質と捉えて考えてみるだけで、全くちがう豊かな世界が垣間見えてきます。そしてそこに一歩踏み込むことは、良いニオイと悪いニオイというステレオタイプな視点から、複雑に身体の生理と感情に影響する「ニオイの世界」に踏み込むことになるのです。

経歴・バックグラウンド

東京農業大学農芸化学科、東京教育大学農学研究科農芸化学専攻(修士)を通じて、天然物化学、フェロモンの研究に携わる。製薬会社において、天然物基原の制癌剤開発に従事したのち、昭和大学医学部で医学博士学位取得。 株式会社大和生物研究所(現職:代表取締役社長)において、体と臭いの生理について研究、本郷彰一著「体のニオイがスッキリとれた」二見書房の原稿提供。同研究所において、クマ笹の薬理作用に関する研究の一部として、臭いの発生メカニズムと対策に関する研究。明海大学歯学部坂本研究室との歯周炎、歯周病菌とそれに伴う口臭原因物質のコントロールに関する研究(継続中)。

資格

医学博士

経営・所属している企業・団体・協会

東京農業大学 客員教授
一般財団法人蓼科笹類植物園 理事長
株式会社大和生物研究所 代表取締役社長
東京都家庭薬工業協同組合 理事
日本家庭薬協会 理事
公益社団法人東京生薬協会 理事

趣味・特技

自転車ではホノルルセンチュリーライド2009で100マイル完走、屋久島、沖縄、四国、房総半島走破。その他、登山、スキューバダイビングなどのアウトドアスポーツ。カレー作り、オーディオは45年の歴史。

好きなことば・座右の銘

「志すところあくまでも高く、処すところあくまでも低く」志は天よりも高く持ち、そのために地を這うような行動を進んで行いたい。
「士が尊ぶは、徳であり才ではない、行であり学ではない」吉田松陰