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急成長のベトナム水産会社に注目!

ベトナム株にはこれから続々と成長株が上場してきます。今回はこのうち、上場が決定したクーロン水産をご紹介しましょう!

戸松 信博

執筆者:戸松 信博

外国株・中国株ガイド

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急成長のベトナム水産会社に注目!

これがベトナム産のなまずです8月23日にホーチミン証券取引所はクーロンフィッシュ株式会社の上場を認可しました。同社はベトナム産ナマズ養殖・加工を行っている企業です。

ベトナム産ナマズは安価なフィッシュフライなどの原材料として欧米で人気があります。米国はこのベトナム産のナマズがあまりにも大量に流入してきたため、米国内のナマズ養殖業者が大きな打撃を受けました。このため、ベトナム産の魚に最高64%のダンピング(外国で不当に安く売ること)課税を適用したほど。

これで米国への輸出量は落ち込んだものの、その後はユーロ高も手伝って、欧州への輸出が大きく伸びています。クーロンフィッシュは、もともと同業の上場会社であるアジフィッシュ(AGF)の創業メンバーの1人が02年に独立した形で設立した会社で、歴史はまだそれほど古くありません。

しかしながら、その独立した一族が、水産会社にとって、もっとも重要な養殖場を40ヘクタールの規模で保有しているため、これが、クーロンフィッシュの強味となっています。というのも、ベトナムの水産加工物は非常に人気があるので、ともすれば、原材料の養殖魚が不足しがちだからです。しかしながら、同社は不足の時期にあっても、問題なく原材料を確保できる強味があります。

成長のキーポイントは中東の開拓にあり

07年1~5月のベトナム産ナマズの輸出量において第5位の企業、エビなどの水産物全体でも22位の企業です。しかも既に大型企業となっているにもかかわらず業績は大きく成長しています。07年上半期の売上は前年同期比約2倍増、純利益は同約5倍増と絶好調。

水産会社としては後発の会社ながら、ここまで急成長してこれたのは、他社があまり手をつけてこなかった中東マーケットを開拓してこれたから。商品の大半は輸出していますが、60%は中東のドバイへの輸出で(ドバイから中東各国へ、さらに輸出される)、残りの40%近くが欧州、その他若干が東南アジアという販売地域構成となっています。

魅力的な今後の事業計画、そして割安な株価

しかも現在、40ヘクタールの養殖地を100ヘクタールまで拡張予定です。同時に第2加工工場を建設する計画。また、台湾の大手食品グループである統一企業との合弁でナマズの飼料生産工場の建設が決定しており、今後数年間は大きな業績の飛躍が期待できます。現在の予想PERは10倍前後。上場後是非、狙ってみたい銘柄の1つですので、上場を注目していてください。

<おわり>

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