外国株/外国株関連情報

ECRI景気先行指数とは

ことごとく景気と株価の先行きを読み当てている経済研究機関があります。それがECRI。ではECRIとは一体何なのでしょうか?日本人に余り知られていないECRIについてご説明します。

戸松 信博

執筆者:戸松 信博

外国株・中国株ガイド

  • Comment Page Icon

ECRI景気先行指数とは

今回は景気動向をことごとく読み当てているプライベートの調査機関ECRIのご紹介です
約1年ほど前にどこよりもアメリカのリセッション(景気後退)入り宣言を行った米国の私的調査機関がECRIです。ちょうど2008年3月にサブプライム崩壊懸念が薄れて株価は反発を開始したように見えました。一時1万1793円まで下がった日経平均も6月6日の1万4489円に向けて反発を開始していた頃です。

その時は多くの調査機関や雑誌、エコノミストなどが、これから株価は回復するのではないかという予想を立てていました。しかしECRIはそれに逆らうかのようにリセッション入り宣言を発表しました。その後、リーマンショックで経済と株価が大打撃を被ったのは記憶に新しいところです。ちなみにECRIは前回2001-2003年時のリセッション入りと脱出タイミングも、著名経済誌と正反対のことを当時発表してピタリとあてています。この時もネットバブル崩壊後に一時的に株価が反発したところでした。

ではこの聞き慣れないECRIとはどういう調査機関なのでしょうか。実はこのECRI、グリーンスパン前FRB議長に経済学を教えた教授がECRIの創設者なのです。なんとグリーンスパンも金利動向を決定する際に、そのレポートを参考にしていたとのことです。

その景気判断に定評のあるECRI社が、「夏の終わりに景気は底を打つ可能性がある」と09年4月末に発表しました。日本ではニュースになっていませんが、最大のニュースと感じています。当然ながら米国経済が回復基調に乗ってくるようなら、中国株にも大きく好影響が出ます。

ちなみに同社は自らが発表する週間経済指数で景気の判定を行っています。ちなみにその景気先行指数と米国ダウの比較は下記のようになっており、直近ではECRIの上昇にダウが追いついてきていて、綺麗な株価先行指数になっていることがわかります。

ECRI景気先行指数とダウの比較

<おわり>

■ガイドのおすすめ記事
サブプライムローン問題とは?
サブプライム問題の本質
CFDとは?
日本のバブルと米国サブプライム問題を比較
サブプライムローン問題はさらに悪化
忍び寄るサブプライムショック第2波到来
サブプライム問題はいつまで続くのか?

※外国株のガイドサイトでは外国株の情報を随時アップしていますので、
こちらもチェックしてくださいね。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
外国株の最新情報はこちらからチェック!

※上記の記事は、投資の参考となる情報提供のみを目的としたものです。したがって、勧誘を目的としたものではありません。また、投資結果を保証するものではありません。投資に関する最終判断は、御自身の責任でお願い申し上げます。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます