銀行・郵便局/銀行口座の上手な活用法

メインバンクの条件と選び方

メインバンクとは、給与振込みや公共料金決済、クレジットカード決済、各種振込み、日々の現金の出し入れ等に利用するお財布がわりの口座です。身近だからこそ、メインバンク選びは慎重にしたいもの。メインバンク選びのポイントを紹介します。

坂本 綾子

執筆者:坂本 綾子

預金・貯金ガイド

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メインバンク

メインバンクは、ラクにお得な取引ができることが条件。

皆さんはメインバンクをどのように選んでいますか。たまたま近所にあったから? 会社が給与振込み口座に指定した銀行だったから? 各銀行では個人客の取り込みに力を入れており、ここ数年、サービスの幅が広がっています。メインバンク選びによって、お得度や便利さが違ってきます。各銀行のサービスと自分の生活をすり合わせて、しっかり選びたいもの。メインバンク選びのポイントについて紹介します。

まず、メインバンクに求められる機能を確認しましょう。

メインバンクとサブバンクとの使い分けとは?

メインバンクとは、給与振込みや公共料金決済、クレジットカード決済、各種振込み、日々の現金の出し入れ等に利用するお財布がわりの口座です。一方、サブバンクとは、生活費とは分けておきたいお金を預けたり、余裕資金の運用口座として使ったり、ネットショッピングやネットオークションの決済などに便利に利用する口座を指します。

メインバンクとサブバンクに求める機能は、大まかに言えば、メインバンクは「全般的なサービスを安全に便利に利用する」、サブバンクは「特定のサービスを有利に利用する」といったところでしょうか。
 

メインバンク選びは金利よりも手数料が重要

低金利が続いている現在、メインバンク選びに金利の高い低いはあまり関係ありません。仮にわずかな金利差があったとしても、振込手数料やATM利用手数料などの差で逆転することもあります。金利は、運用向けのサブバンク口座選びの際に重視すべきです。

メインバンク選びにおいて、金利よりも重視すべきなのが手数料です。低金利の現在、金利水準を上回る手数料がかかってきます。手数料無料あるいはいかに安くすませるかはとても重要。メインバンク選びの際には、各銀行が提供している会員向けの優遇サービスについてしっかり確認しましょう。

会員優遇サービスの仕組みは、銀行により違いますが、共通点は、取引が多い、残高が多いほど、様々な優遇が受けられることです。給与振込、提携クレジットカードの引き落し、積立、住宅ローンなどの取引が複数あり、残高が一定額以上であれば、ATMの時間外手数料が無料になる、提携ATMの手数料が優遇されるなど。預金の金利優遇や投資信託の手数料優遇が受けられる銀行もあります。

家計管理のしやすさからいっても、日常的な入金や支出は、ひとつの銀行にまとめておくのが、おすすめ。自分自身もラクで便利、手数料も安くなるのですから、利用しない手はありません。

ネットバンキングも申し込んでおくと便利

ネットバンキングを利用すると手数料が有利になることが多く、また、わざわざ出かける時間や手間の節約になります。お金の出し入れや引き落しなどが頻繁にあるのがメインバンク。残高照会や振込などのためにネットバンキングの申し込みをしておくのが便利です。

ATMの利便性は念入りにチェックしよう

メインバンクというからには、日々のお金の出し入れが不便では困りますね。ATMネットワーク、ATM利用可能時間、手数料のチェックは入念に。ATMの台数は多いに超したことはありませんが、自行ATMの多さにこだわる必要はありません。コンビニATM・ゆうちょATMなどの提携ATMが、自宅近くや通勤途中、勤務先の近くにあるかどうかを確認。手数料無料で使えるATMが身近にあることは、メインバンクの大事な条件のひとつと言えるでしょう。

日々の行動や、行動範囲を思い描きながら、お得に便利に使える銀行を選んでメインバンクとして活用しましょう。

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