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生体認証ATMの行方

偽造されにくく安全性が高いとされる生体認証キャッシュカード。認証方法には「指方式」と「手のひら方式」があり、互換性はありません。今後の規格はどうなるの?

執筆者:大寺 由紀子

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生体認証
指で、手のひらで、バッチリ生体認証!
偽造されにくく安全性が高いとされる生体認証キャッシュカード。認証方法には「指静脈方式」と「手のひら静脈方式」があり、互換性はありません。今後の規格はどうなるの?

なぜ、今、生体認証?


スキミングによる偽造キャッシュカードにATM荒らし、オレオレ詐欺にネットバンキングにおける口座の不正操作…本当に銀行取引を取り巻く環境は悪化の一途。

各行では、偽造キャッシュカード対策の一環として、キャッシュカードのIC化を進めています。現行のキャッシュカードは、磁気テープに様々な情報が書き込まれていますが、ICキャッシュカードは、ICチップにカード情報を格納したもの。偽造や不正な読み取りが困難なICチップが搭載されており、より安全性の高いキャッシュカードと言われています。

また多くの情報を記録可能なICチップを利用することにより、大手銀行を中心に、ATM利用時の本人確認方法として「生体認証」を導入・導入予定としている銀行が増えています。「生体認証」により、キャッシュカードのセキュリティはさらに強化!

時代はすでに「4ケタの暗証番号」から確実に一歩踏み出しています。生体認証によりセキュリティーが強化されるのは喜ばしいことなのですが、まだまだ普及段階なだけに様々な問題も。各行の生体認証の認証方式は下記のとおり。

<生体認証の導入状況>
生体ATM
統一規格が一番いいのですが…


生体認証の認証方式については、いち早く生体認証を導入した三菱東京UFJ銀行が「手のひら静脈方式」を採用。三井住友銀行は「指静脈方式」を採用し、みずほ銀行とりそな銀行も「指静脈方式」を採用予定。キャッシュカードのICカード化を表明している日本郵政公社も生体認証には「指静脈方式」を採用予定とのこと。

各行のATM情報はこちらから。



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