もう一つのメリットは複利のマジック
長期投資のメリットは収益が平均化することともう一つ、複利のマジックがあります。投資で生まれた収益を引き出さずに、投資元本に再投資してあげると、お金は大きく殖えます。それを複利運用と呼び、かのアインシュタインは複利を「人類最大の発明」と絶賛したのです。
時間をかけるとリスクが減ります(長期投資は収益を平均化する)。複利のマジックは、リスクを減らすだけでなく、リターンを増やすという魔法のような方法です。
複利のマジックが、単利の運用に比べて、時間をかけるほどにお金が増えるのは、単に算数上の真理! |
上の表は、複利運用は単利に比べて、長い時間をかけるほど大きく増やすことを示しています。500万円を5%で30年間運用しました。単利では、500万円は1,250万円になりますが、複利では同じ500万円が2,160万円にまで殖えます。これが複利のマジックです。
500万円を5%で運用した場合の将来価値の計算方法です。どこで使うのか分からない2次方程式よりも、こうしたお金と時間のマジックを知る方がよほど人生の役に立つと思います。ちなみに、べき乗計算は中学校2年生で習う計算ですが、大学で経済学をやって初めてその使い道を知った私でした。 ! |
長期投資の優位性は、すぐに投資収益を回収したいという欲を我慢して得られるごほうびですが、現実の市場ではまったく正反対の単利商品(分配型)が売れています。どうして?詳しくは次のページで!