資産運用/資産運用をするときの鉄則

投資界の神学論争 パッシブかアクテイブか

ポートフォリオを構成するファンドを選ぶときに、まず決めておきたい方針が、パッシブでいくのか?アクテイブでいくのかという選択です。市場平均で良いのか?それを超えたいのか?という初期条件の設定です。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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資産運用の基本的なノウハウには3つのステップがあります。

1.投資の目標(人生の期待収益率)を持つことがスタートです。

2.目標を達成するための資産配分(アセットアロケーション)を知ること。

3.それぞれの資産に最適な商品をあてはめて購入すること。

以上がおおざっぱな3つのステップですが、もう少し丁寧に解説すると、2段目の3段目の間に小さな踊り場があります。それは、パッシブ運用かアクテイブ運用かという選択です。

パッシブ運用の代表はインデックスファンド


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日銀をはじめ世界中から発表されるさまざまな経済統計をどう読み取るかは簡単な仕事ではない。ならば、その判断を専門家に任せて、自分はポートフォリオの適切な分散のみに気を使えばよいという割り切った投資法もある。
専門家たちは、過去の資産価格の変動の統計から、将来の収益率と価格のブレを推測し、最適な資産配分(アセットアロケーション)を設計します。その時に、特定の投資テクニックやカリスマ・ファンドマネージャーに依存せず、十分に分散化されたポートフォリオを保有することで、市場全体の平均的な収益を獲得することを期待しているのが、パッシブ運用です。

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株式市場の平均的な値動きに連動することを”パッシブ”であるといいます。パッシブとはPassive、受動的であるということです。東京証券取引所にTOPIXや日経平均などのインデックスがあるように、各株式市場にはいろいろなインデックスがあります。パッシブとは、そのインデックスにできる限り近い値動きをすることを目指すこと意味しています。

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パッシブ運用を実現するファンドが、パッシブ・ファンドです。これはインデックスと同じ値動きをする投資信託であり、インデックス・ファンドとも呼ばれます。一般的に、毎日のインデックスにファンドの値動きを一致させるようにプログラミングされたシステムによって、自動的な運用がなされます。つまり、人間の判断による価値創造をしませんから、ファンドを維持するコストがあまりかかりません。

パッシブ・ファンドの特徴は、インデックスと同じくらい上昇することですが、そのメリットはコストが安いことです(コストとは、購入手数料と信託報酬のことです)。

投資の収益が受け身では”物足りない”と考える投資家も多いことでしょう。インデックスを上回る収益を目指すことを”アクテイブ運用”といいます。

次のページは、アクテイブファンドのメリットとデメリットをご紹介します。
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