アメリカの資産家研究の第一人者のトマス・J・スタンリーは著書『なぜ、この人たちはお金持ちになったか』の中で「この5つがなければお金持ちになれない」を上げています。そのうちの一つが結婚です。
億万長者の必須条件ベスト5
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「億万長者が教える成功の秘訣」は思い出話や自慢話でなく、ミリオネア・マインドを分析した社会学的文献だ |
■自己鍛錬~自分で自分をコントロールすること
■社会性~人とうまくやっていくこと
■配偶者の支えがあること
■勤勉~ふつうの人より一生懸命に働くこと
(トマス・J・スタンリー『なぜ、この人たちは金持ちになったのか』より引用)
アメリカ人を調査したものなので、日本とは多少事情が異なるでしょう。それに、億万長者というイメージからはなんとも地味で、平凡で面白みのない指摘かもしれません。しかし、実は私はこの必須条件にまったく同感なのです。これらの基本的な条件が整っていない人は資産家にはなれません(小金持ちや相続による土地持ちはいくらでもいますが)。
お金と男女関係、良き夫と良き妻のことを、幸せになるための人生のマネージメントという視点で考えてみました。
Better half(良き伴侶)とは?
では、良き伴侶とは・・・?
ここでお金持ちになりたい人に質問です。
お金持ちになるための「良き伴侶」とは、次のうちから選ぶとしたら、どっち?
A.実家がお金持ちで、裕福な暮らしに慣れている人
B.自分よりも倹約できる人
答えを出す前に、参考になるスタンリーからの報告をお知らせします。
億万長者たちからのヒアリングから、意外なほどに質素な大金持ちの実態が明らかになりました。億万長者たちが配偶者となる人に最初に会ったときに心を惹かれた資質の上位5つは・・・
知性的で、誠実で、明るく、信頼でき、情愛豊かなところだというのです(な~んだ)。
良き伴侶を選ぶときに、お金や経済力は、将来億万長者になる人たちにとっては優先事項ではなかったということが驚きですが、女性が男性を選ぶときには、プラスアルファがあります。さすがに、女性は男性の金銭力をまったく度外視しているわけでもありません。
結婚後に億万長者となった男性の妻となった女性が、先に挙げた5つの主な魅力的な資質のほかに惹きつけられたプラスアルファとは、「野心的でしかも高収入を得る能力」でした。女性たちは、将来性を自分のパートナーに求めていたのです。潜在力や可能性をチェックしたのであって、若いときのリッチ度ではないという話には希望が持てます(笑)。約5人に4人の女性が、相手が「結婚前から裕福であるかどうか」は重要なポイントではなかったと答えているのですから。
これもよく考えれば当然ですが、億万長者の妻たちは、若い頃夫の収入が低いからといって離婚しようなどとは夢にも思いませんし、いいときも悪いときも、たとえ何年ものあいだわずかな収入しかなくとも、夫婦で頑張ってきたからこそ億万長者になれたのだと、スタンリーは紹介しています。
では、妻に求められるプラスアルファを次のページでご紹介します。