投資信託をめぐるノイズ
20世紀は株の時代、21世紀はファンドの時代。使い方を間違えなければだれでも資産家になれる時代に? |
ノイズその1:投資信託は市場平均に勝てない。
ノイズその2:だから手数料や信託報酬の安い投資信託を探すべき。
ノイズその3:投資信託は銘柄株に勝てない。
しかし、ちょっと待ってください!投資信託の成績が平凡で、市場平均(日経225やTOPIX)に勝てないなんて、どこで確認されたのですか?
あるいは、大半の投資信託は市場平均に勝てる?勝てない?なんていう一般論が、あなたにそもそも必要なのでしょうか?
投資信託全般のことや、平均的な収益状況など、実は一般投資家には関係のない話です(業界人は真摯に考えるべき課題ですが)。一般の個人投資家は、市場平均に勝つ(もうかる)投資信託を1本持っていればそれで良いと思うのですが、いけませんか?
たくさんの投資信託の総体的な成績が問題なのではなく、1本のすばらしい投資信託や一人の優秀なファンド・マネージャーを探し出すことが重要なはずです。
そこで、参考となるデータをご紹介します。
なんと、6割の投資信託は5年収益で市場平均に勝っているし、成績上位の投資信託は市場平均を2倍以上もアウトパフォームしているのです。下のURLをクリックしてご覧ください。
【関連サイト】全投資信託5年間収益率ランキング
平均値で語るナンセンス
上のデータは、株式会社ABICさんからご提供いただいた中立・公正な数字から私が整理した表です。もちろん信託報酬控除後の収益率です。これを見ると、次のことが分かります。
○5年収益で市場を上回るのは6割にのぼる(320本中、193本)
○トップの収益率は市場平均の2.7倍の好成績(TOPIXは9.41%、第1位は25.88%)
○成績のバラツキは、コストの違いを大きく越えている
ということは、当たり前のようにインデックスやETFを上回っている投資信託がたくさんあるということです。あるいは、手数料や信託報酬を払っても余りあるほどにかせいでくれる投資信託がたくさんあるということです。
市場平均に勝つ投資信託がたくさんあるということは、次の悩みをどうやって絞り込むか?ですね。それは次のページで!