「ろうばい売り」にも良い売りと悪い売りがある

日経平均は、2018年2月に入って1,000円以上の下落があり、2日間で10%近くも下げました。急落相場でこらえきれずに売ってしまうことを「ろうばい売り」といいますが、それにも良い売りと悪い売りがあります。

相場にコントロールされずに、理性でコントロールしましょう。

相場にコントロールされずに、理性でコントロールしましょう。



早く相場から降りることができて正解の人

「ろうばい売り」でも、それができたから迷路から脱出できた人は幸いです。そういう人は今回で処分できてよかったのです。

あなたは、自分の投資手法が軽率であった、あるいは主観的なものであったことに、実は内心では反省していました。なのに、途中下車する勇気をふるえずにいたのです。逆に相場が上昇してもうかっていたら、かえって調子にのってあこぎなマネーゲームにはまっていたかもしれません。

それが今回のことで「こんなことしてちゃいけない!」と手仕舞えたのは、株価急落という痛みを味わったからです。この失敗に感謝し、きちんとした投資ポリシーを打ち立ててから再挑戦しましょう。損失は貴重な授業料でした。

降りるべきでなかったのに降りてしまった人

短期的な市場の変動に動じるべきでないのは、長期投資家と呼べる人たちです。自分の投資ゴールを5年以上先にすえてどっしりと運用を続けていく個人で、じぶん年金を目指す人が該当します。機関投資家にたとえれば年金基金のような存在です。

長期投資で確実な成果を得るために、十分な世界分散投資ができていれば、今回のような急落さえも想定内のこととしのぶことができます。

それなのに、怖くなって途中で売ってしまった人は、何を学ぶべきでしょうか?

■投資の目的があいまいになっていませんでしたか?
■投資の出口をイメージできていなかったのではありませんか?
■許容できないほど大きなリスクを負っていませんでしたか?
■つまらない雑音を無視できず情報に流されていませんでしたか?
■大きな不安に信念が押しつぶされてしまったのでしょうか?

いずれにしても、原因は自分の内面にあったのでしょう。もう一度、信念を固めてから、再スタートしましょう。

貪欲に稼ごうと勇んで降りた人

長期投資家は今回のような急落時に、決して売ったりはしません。長期投資家が株価暴落に何も対処しないのは、相場の反転期を見極めるのがとても難しいからです。

過去のチャートを見ているだけなら、ここで売ってあそこで買ってリバウンドをとらえることが一番効率的と考えるものです。しかし、いざ自分がその場に立つと、いつ参戦しようか?心はちぢに乱れるものです。

何回かの先走り、ちゅうちょを繰り返したのちに、けっきょくは売った値段より高値で相場に戻ることが少なくないのです。ひいき目に見ても、市場を退場してから再入場して、おいしい所をもらえる確率は、フィフティフィフティでしょう。

あわてふためかないためにルール作り

株価急落のときにも、冷静な対応を取れる人たちは、次のような対策を講じています。

○投資してから5年間は絶対に換金しない
○2倍に増えるまでは換金しない
○ベンチマークから10%下回ったら換金する

ルールは人様々なのですが、要は主観的に場当たり的に判断すると、苦しむし間違いも多くなるので、スッキリとルールで割り切るようなセルフコントロールをあらかじめセットしているわけです。

投資は好調なときには誰でも楽にもうかります。こうした困難なときをどう乗り切るかが、もっとも大事なことかもしれません。

相場にコントロールされずに、理性でコントロールしましょう。


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