外貨は怖くない、外貨があなたの資産を守る

外国を怖いと思う感覚を多くの日本人は持っています。それだけ日本は安全で住みよい国だからでしょう。しかし現実を正しく見ないとあなたの家計はこわばったものになってしまいます。

円で持っていれば資産が減らないと感じている日本人が多いと思いますが、それは10年以上続いたデフレが与えている錯覚です。ガソリンや食品の値上げが毎日報道されているように、物価は変動します。身近な物価変動がグローバルなマネーと物の需要と供給を反映する時代となりました。

グローバリゼーションは、好むと好まざるとにかかわらず私たちの生活の中にとっくに実現している現実を直視してください。

円だけで孤立することは不可能

地球上で加速するモノとマネーの移動。私たちの生活もグローバリゼーションを無関係ではいられない。

たとえば輸入依存率でいえば、原油は99％、小麦は86％、牛肉は61％も海外からの供給に依存しています。そして、日本は輸入大国であると同時に輸出大国でもあります。２００７年の名目国内総生産（GDP）に占める財の輸出額の割合である輸出依存度は16.3％と増え続けています。

私たちの家計も自然と海外の経済の影響を受けるので、外貨資産に無関心ではおれません。円だけで自分の経済が完結していると思えるのは、生活保護や補助金などで生活していける人たちであり、決してタフな生き方ではありません。世界から孤立している家計は、むしろもろいといえるのです。

守り、増やすために必要な通貨の分散

意外かもしれませんが、より快適な経済状態を作るには孤立より一体化することの方が、自然でかんたんです。通貨の交換レートの変動や経済成長のバラツキ、物価の上下動などを自分の資産の中に取り込んでしまうのです。

具体的にいえば強い通貨の恩恵も受けるし、成長している国の収益も取り込むし、値上がりする資産によってインフレの利益も享受するスタイルです。
このことを通貨の分散で説明すれば分かりやすいでしょう。

通貨分散であなたの資産を守る方法は次のページで！