資産運用/資産運用の注意点とリスク

はまらないで!「仕方なく長期投資」のワナ(2ページ目)

長期投資は優れた投資法ですが、万能の駆込み寺ではありません。銘柄株の塩漬けと長期投資は似ても非なるもの、そんな言い換えをするよりも損失が出ても清算し、基本に沿った投資をすることをお勧めします。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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株価変動に対するリスク・マネジメント

新賢明なる投資家 上
日本での長期投資のパイオニア、澤上篤人さんは、これから10年で富の所有者は激変すると説いています。
私たちは自分のお金を増やすために企業に投資をします。しかし、企業は投資家の思うようには動かないし、時には裏切ることもあります。また、企業は思わぬ重大な局面に立たされることがあります。突然のスキャンダルやアクシデントによる損害、あるいは訴訟を受けたり、最悪の場合には倒産などによって株式が上場廃止になることもあるわけで、企業はみな軽視できない信用リスクを抱えています。

その対応策としては二つ。十分に調査したうえで確信をもって銘柄を選ぶことか、銘柄リスクを避けて市場全体に投資する(投資信託やETFで)かのどちらかです。

確信を持って銘柄を選ぶ主な方法には、ファンダメンタル派とテクニカル派があります。ファンダメンタルとは企業の実力を正確に測って適正株価からかい離している銘柄を狙う方法であり、テクニカルとはチャート分析により株価の動きの中から、上がる銘柄上がるタイミングを知ろうとする方法です。

市場全体に投資するにも、アクティブ派とパッシブ派があります。アクティブ・ファンドは追加的なコストを払っても市場を上回るリターンを得ようとする積極的な投資信託であり、パッシブ・ファンドはコストを抑えて市場平均のリターンを実現しようとする防衛的な投資信託です。

もし、株価変動に対する対応をしないまま確信の持てない銘柄株を損失含みで抱えている人がいたら、勇気をふるって処分することをお勧めします。そしてこんな失敗をもうしないことを誓うのです。そうすれば、その損失は大きな授業料となって、後のあなたの運用で戻ってくることでしょう。

あなたは失敗から学ぶことができます。いつでも!

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