いまや「最後の買い手」となったバフェット
本書はバフェットの義理の娘メアリー・バフェットとデビッド・クラークがバフェットの125の語録の紹介しながら、バフェット流投資の奥義を伝えている。 |
そこで救世主のように登場する「オマハの賢人」バフェットは、優良企業に次々と出資をしていきました。2008年秋に話題に上った投資額だけでも127億ドル(約1兆3,000億円)!
ゼネラル・エレクトリック(GE)へ30億ドル
ゴールドマン・サックスへ50億ドル
バルチモア・コンステレイション・エナジーに47億ドル
世界的な金詰りのなかでバフェットが「最後の買い手」と言われるゆえんです。
最後に生き残ったシンプルな投資術
今回の危機で痛感されることは、複雑な金融派生商品がいかに有害なものであったかということです。市場を信じて自由な競争に任せていたところが、ウォール街はとんでもない不公正な市場を作ってしまったわけです。私は次のような基本が改めて重要な原則であることを痛感しています。
・理解できないものには投資しない
・借金をしないで余裕のある自己資金だけを投資する
・短期的な値上がりよりも長期的な成長を求める
・メジャーな資産を割安に買う
次のページで、もう一つ味わい深いバフェットのひと言をご紹介します。