周囲の人材の活用
家康は自分の感情を抑えて戦略的な思考を心がけていた。 |
家康は自分の感情を抑えて周囲の人材を取り立てて、組織的な意思決定を行う習慣を植え付けていったのです。現代の資産運用に置き換えれば、有用な専門家の活用という策につながるかもしれません。
リスクマネジメント
主観的、感情的な判断を好む人間臭い信長、秀吉に対して、希望的観測を排除するクールな家康を冷酷非情と感じる人もいるかもしれません。確かに、家康は軽はずみな判断を嫌い、確率の低いラッキーに期待しませんでした。むしろ、最悪の場合での失敗しないリスク・マネジメントを行っていたのです。
予測がはずれたときに何が起こり、そして絶対に避けなければならないことは何か?常にリスクを意識していた武将といえそうです。それこそ、セルフ・コントロールのできる知将といわれるゆえんです。
学ぶ人
事実、家康流の経営は大成功しました。家康の築いた江戸幕府はその後264年の長きにわたって日本を支配してきたのです。家康亡き後も、徳川家の将軍が15代も続き平和な時代を守ることができたからです。それに比べ、信長の天下は7年、秀吉は16年といずれも一世代で絶えてしまいました。ある意味で、家康は信長、秀吉の失敗や欠点に学び、そこから時代に適した行動を選択していった賢人ともいえます。
さあ、私たちは偉人たちの歴史から何を学ぶことができるでしょうか?
穏やかで安らかな投資を目指すなら、私は家康タイプが理想像に近いと思います。
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