国の年金が、なんだかんだ言いながらも老後の生活の柱の中心なら、退職金や企業年金は老後の生活の柱のナンバー2です。国の年金が基本的な生活を助けてくれるなら、退職金や企業年金は生活のゆとりに貢献してくれます。
しかし、この退職金や企業年金も、期待しすぎるのは危険な情勢になってきました。新聞でも退職金や企業年金のカットのニュースが目につくようになってきました。銀行などでは40%以上のカットという報道もあります。
40%カットはかなり厳しい話ですが、会社が倒産してしまった場合などは、90%カットになったなどということもあります。また、会社がなんとか維持できても退職金の支払いまで手が回らず、泣く泣く20~30%カットというところも増えてきているようです。
退職金や企業年金については、退職金規程に書いてあるから必ず大丈夫という保証はありません。労使交渉の状況によっては、今年あるいは来年カットされる場合もあります。実際に受け取るまで、分からないというのが本当のところなのです。
そうなると、第3の柱として、自分で老後のために備えておくことが重要になってきます。すでに説明したとおり、年金生活に入ってから貯めることはほとんど不可能ですので、定年退職をする前にできるだけ準備しておかなければなりません。
CHECK POINT |
・退職金や企業年金に頼りすぎるのは危ない ・退職金や企業年金は、もらう直前にいきなりカットされることもある ・老後資金準備の第3の柱として自分で備えることが必要 |