資産運用/資産運用をするときの鉄則

資産運用基礎講座 常識が変わる?資産運用クイズ!(4ページ目)

資産運用の仕組みってなかなかわかりにくいようです。まゆツバものの知識もあれば、難しい投資理論もあるし。そこで今回は投資の押さえておきたいポイントをクイズで紹介!常識が変わるかも?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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Q3:分散投資をすると「大もうけ」できなくなる?

資産運用においては、「1つのカゴに卵をもらない」といった例えで分散投資の大切さが説明されます。どのテキストにも書いてある重要なポイントのようです。でも、分散投資をすると「大もうけ」できなくなるってホント?

A3:YES……分散投資のテーマは「大もうけ」ではなく「大負けしない」ことにあります


分散投資は、資産運用において、非常に重要な基本のひとつです。しかし、分散投資は「大もうけ=リターンが高くなる」ためのテクニックではありません。分散投資は「大負けしない」ためのテクニックなのです。

1つの商品だけを購入していると、その商品が見事値上がりしたときは、大もうけできますが、その商品が値下がりしたときに資産全体が値下がりしてしまいます。個別株式でしたら年間でマイナス30%ということもよく起こります。

そこで、2つ以上の商品を購入することを考えます。そうすると2つの商品が同時に値上がりする可能性は少なくなってしまうかもしれません。しかし、同時に値下がりする可能性はぐっと少なくなります。

株式を買うなら、違う業種の株を組み合わせると値動きがぐっと安定します。株式と預貯金や債券を組み合わせればもっと安定した運用が行えます。

たとえば、ソニーと東京電力は性格が異なる会社なので、値動きは大違いです。3カ月前にソニーだけ買っておいたら執筆時点では大赤字でした。でも2つとも買っておけばマイナスはそれほどではなかったでしょう。分散投資のおかげで「大負けしない」ですんだわけです。
AllAbout から利用できる株価検索サービスで比較してみるとこんな感じです。

ちなみに分散投資の考え方は、すべてのお金の考え方に通用します。違法な「○○商法」などに全財産を預けて破産したという人をニュースで見ることがありますが、預ける額をせめて財産の半分にしておけば、財産の半分は手元に残った、というわけです(笑い話のようですが、当たり前のような話が実は非常に重要な考え方だと思います!)。

分散投資は、あなたの大切な資産を運用するとき、「大負けしない」でリターンを狙っていくための欠かせないテクニックなのです。


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