仕事・給与/仕事・給与関連情報

年収マイナス時代の生活防衛術(プロローグ) 来年2人に1人の給料は下がる?

日本銀行の調査によると、なんと2人に1人が「去年より給料が下がった」と答えており、「来年の給料は下がる」と予想しているそうです! ずいぶん厳しい時代ですが、今できることはなんでしょう?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

  • Comment Page Icon
■去年と比べて、2人に1人の給料は下がった!

仕事柄、いろんな統計を目にすることになるのですが、おもしろい統計をみつけました。今年の4月に発表された日本銀行の「生活意識に関するアンケート調査」というものです。

よく賃金カットが行われている、などと言いますが、この調査結果を見るとはっきり現在の厳しい状態が分かります。現在の収入を1年前と比べるとどうかという質問について、「1年前より減った」とする人がなんと55.6%にも達しているのです。「変わっていない」とする人の割合(39.8%)と比べても大きく上回っているのです。

割合でいうと20人いたら、11人は昨年より収入がマイナス、8人は現状維持だったわけです。収入が増えたというのはなんと20人に1人だけ! 賃金カットやボーナスカットが行われている現状がよく分かります。

実際、国税庁の民間給与実態統計調査においても、総務省の家計調査の速報においても、厚生労働省の賃金構造基本統計調査においても、前年比マイナス1%程度給料が減っているという数字がでています。

今年の4月に連合総研が発表した統計「勤労者の仕事と暮らしについてのアンケート」によれば、およそ4社に1社が賃金カットを行っているそうです。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます