■去年と比べて、2人に1人の給料は下がった!
仕事柄、いろんな統計を目にすることになるのですが、おもしろい統計をみつけました。今年の4月に発表された日本銀行の「生活意識に関するアンケート調査」というものです。
よく賃金カットが行われている、などと言いますが、この調査結果を見るとはっきり現在の厳しい状態が分かります。現在の収入を1年前と比べるとどうかという質問について、「1年前より減った」とする人がなんと55.6%にも達しているのです。「変わっていない」とする人の割合(39.8%)と比べても大きく上回っているのです。
割合でいうと20人いたら、11人は昨年より収入がマイナス、8人は現状維持だったわけです。収入が増えたというのはなんと20人に1人だけ! 賃金カットやボーナスカットが行われている現状がよく分かります。
実際、国税庁の民間給与実態統計調査においても、総務省の家計調査の速報においても、厚生労働省の賃金構造基本統計調査においても、前年比マイナス1%程度給料が減っているという数字がでています。
今年の4月に連合総研が発表した統計「勤労者の仕事と暮らしについてのアンケート」によれば、およそ4社に1社が賃金カットを行っているそうです。