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30代、40代必見!自分の将来は自分で防衛せよ! 35歳、老後のために3000万円!(2ページ目)

仕事に子育て、40歳前後は人生が大きく転換する。しかし、自分の老後を国に丸ごと頼れない世代でもある。ならば自分の将来は自分で守り、自分で豊かにしていくしかない!「今の時代の」マネー防衛策を考える!

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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今35歳。60歳時、80歳時の収支バランスを考える!

●60歳までの収支は?
予想される収入(少し控えめくらいがいいかもしれません)で、予想される出費はなんとかやりくりできそうでしょうか? 

住宅ローンを返しながら、毎年貯金する余裕はどれくらいありますか? 子どもの教育費は高校・大学で学費等1人1,000万円はかかりますが大丈夫? 定年退職までの大型出費についてやりくりできそうなことをまず、確認してみてください。

●定年後、60~80歳の収支は?
同じ歳の、会社員の夫と専業主婦の妻、のケースで収支を見てみましょう。
※夫婦がそれぞれ、平均寿命(夫83歳、妻88歳)まで生きると仮定した場合

<収入>
65歳以降、亡くなるまでの、月額の年金受取額
夫:65歳から月額17.7万円程度
妻:65歳から5.4万円程度
(さらに、夫が先に亡くなった場合は、遺族年金として妻は14.5万円程度を受けられます。)

・夫の年金受取額
 17.7(万円)×12(ヶ月)×18(年)=3823.2(万円)
・妻の年金受取額
 5.4(万円)×12(ヶ月)×18(年)=1166.4(万円)
 14.5(万円)×12(ヶ月)×5(年)=870(万円)
・夫婦の年金受取額合計
 3823.2(万円)+1166.4(万円)+870(万円)=5859.6(万円)

年金を受けられる金額は夫婦で、実に5,860万円にもなります。意外に年金の役割は大きいのです。

<支出>
年金生活者の支出を見ると毎月の生活費は26.2万円(単身で15.0万円)ほどかかっており、同じ期間にかかる支出は6,560万円になってしまいます。

・夫婦で暮らしている期間の合計支出額
 26.2(万円)×12(ヶ月)×18(年間)=5659.2(万円)
・夫の亡くなった後の妻の合計支出額
 15.0(万円)×12(か月)×5(年間)=900(万円)
・夫婦の総支出額合計
 5659.2(万円)+900(万円)=6559.2(万円)

<収支>
 6559.2(万円)?5859.6(万円)=699.6(万円)

少なく見積もっても700万円はないと老後の収支は赤字、ということです。また、仮に60歳でリタイヤしたいのなら、年金をもらえる65歳までの5年間の生活費を最低でも2,000万円は貯めておきたいところ(400万円×5年。65歳まで働くなら不要です)。つまり、老後をやりくりするには3,000万円程度の余裕を60歳までに作っておく必要があります。

もちろん、長生きすると生活費はもっと必要になってきますし、もっと充実したセカンドライフを夢見たいなら、これだけじゃダメ。老後を20年間と仮定して、毎月の生活に+5万円欲しいなら1,200万円、+10万円欲しいなら3,000万円がさらに必要になってきます。退職金だけではちょっと不安な数字ですよね。定年後の20年をゆったり過ごしたいのなら、60歳までの間に教育費や住宅ローンをやりくりしつつ、コツコツ貯めておかないといけないというわけです。

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