60歳までの格差は2億3千万円!
(ステージ1)現役時代の賃金格差フリーターと正社員の現役時代の賃金格差は、(正社員で定年退職まで働いた人の生涯賃金)?(60歳までフリーターで働いた人の生涯賃金)ということになります。それではそれぞれ見てみましょう。
まず、正社員の現役時代の生涯賃金についてインターネット上で探してみたところ、独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査「ユースフル労働統計 ?労働統計加工指標集?2004」( 詳しくはこちら )という数字が見つかりました。これによると、男性で大卒の方の標準的な生涯賃金は約3億円となっています。ちなみに学歴や性別ごとの生涯賃金は以下のとおりです。
男性 高卒2.7億円、高専・短大卒2.8億円、大卒3億円
女性 高卒2億円、高専・短大卒2.3億円、大卒2.7億円
フリーターの生涯賃金については、仕事の内容や勤続年数によっても異なりますので一概にはいえません(あまり統計もないようです)。とはいえ、非正規従業員(バイト、パート等正社員でなく働いている人)の賃金については年齢に関係なく横ばいであることが明らかとなっています( 平成15年賃金構造基本統計調査要旨など )。仮に毎月15万円で働き、年収で180万円程度で38年働いたとすれば、フリーターの生涯賃金は約6840万円ということになります。差額は2億3160万円にもなりました!
なんとなく、フリーターと正社員には年収の差があると感じていると思います。フリーターが200万円程度で新卒正社員が400万円程度かな、とか。しかし、こうして定年退職まで積み上げた差が2億円以上になるというのはちょっと驚きですね。しかも老後にはさらに差が広がります。
→→ステージ2では老後の年金格差。実に7千万円の差!?