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株とつきあう将来設計3 30万円で株式ポートフォリオ!(2ページ目)

数百万円ないと株はできない、と思っているあなた。実は株って3万円くらいでも十分買えちゃいます!30万円もあれば、分散投資もできちゃう?その注意点とポイントをご紹介。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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銘柄選びと購入、3つの注意点

さて、銘柄選びと購入についての注意点を3つほど紹介します。いずれも、後で気がついてパニックにならないようなアドバイスです。参考にしてみてください。

●あまりに株価が安い銘柄は注意
今まで「こんなに安くて株が買える」とたくさんお話してきましたが、あまりにも安い株については「経営不安のある会社」という可能性もありますので、必ず企業情報を確認するようにしましょう。たとえば単元株は1000なのに、100円以下で買える会社の一部はお手頃の会社というよりはアブナイ会社ということがあります。オンライントレードの口座があればその会社の「会社四季報」や「日経会社情報」の内容も閲覧できますので、企業の状況のチェックに使えば手軽で確実です。どんなに安い株でも、会社が倒産してしまっては元も子もないのでご注意を。

●濡れ手に粟、は期待しない!
株を買う、というと「株で1億円!」とか「私は3000万円株でもうけた!」とかを期待してしまう人も多いでしょうが、3~10万円程度の投資でそれだけ短期間で儲けるのはほとんど至難のわざです。またそれだけ増やすには知識の習得と大きなリスクを取らなければいけません。初めての3万円の株式投資はむしろ株に対する経験を積むことに価値があります。仮に3万円の株が3万2千円になっても、むしろ成功です。……だって、6.6%の値上がりなんて定期預金でも個人向け国債でも得られない高いリターンなのですから自信を持っていいのです(実際は購入時と売却時に手数料がかかります)。濡れ手に粟、みたいなことはあまり期待しないようにしましょう。

●最悪、30%くらいの値下がりは覚悟せよ!
株を買うと「私の選んだ株は上がる!」と根拠のない自信が芽生えてきます(これは初心者だけでなくプロも必ず感じることです)。しかし、だからといって本当に値上がりするとは限りません。むしろ株価は値下がりすることも多いのです。日経平均やTOPIXが上昇しても、個別の銘柄では値下がりする株はたくさんあります。また、日経平均やTOPIXが下がっている時期はほとんどの株価も下がってしまいます。銘柄にもよりますが、年間で30%程度のダウンをすることも株にはある、ということは覚えておきましょう。つまり3万円が2万7千円になることもある、ということです。10%ダウンは厳しいですが、少額投資だから損失額はまだ3千円ですむ、と思ってリスクと上手につきあっていきましょう。損失の経験は将来数百万円以上の資金で株式投資をしたときに必ず役に立ちます。

→次のページでは30万円の「ポートフォリオ」を考えてみます
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