分かりにくいマニフェストを整理します |
今回の選挙は郵政問題の信を問う、と総理は発言されていますが、新聞各紙などの調査を見ていると、国民の関心の高い論点は「年金など社会保障」のようです。昨年成立した年金改正はかなりの負担増を将来に向けて求めるものでありながら、すでに人口減少社会に移行しつつある統計が示されるなど、その基盤は早くもあやしい雲行きとなっています。
また、団塊の世代と呼ばれる戦後最初のベビーブーム世代がこれから定年退職を大量に迎えつつあるのも、社会保障にとって大きな難問です。なぜなら、「働いて保険料を納める」側を卒業し、「年金など社会保障の給付を受ける側」に何百万人もの人たちが移動することになるからです。
とはいえ、年金制度について説明したマニフェストは分かりにくい、と思います。今回は、投票の参考にしてもらうために各党の「マニフェスト」(選挙公約)の年金制度に関する部分(名付けて「年金マニフェスト」)を解説したいと思います。
(前編:政党別解説)
・自民党・公明党
・民主党
・社民党、共産党
・国民新党・新党日本/前半まとめ
(後編:テーマ別解説)
・一口に「年金一元化」といってもこれだけ違う!
・「財源確保」を比べてもこれだけ違う!
・こんなに違う「改革スケジュール」「社会保険庁」「議員年金」
・まとめ:各党のマニフェストの読み方のコツはこうだ!
(参考:以前の年金マニフェスト解説記事)
2004年参院選 年金マニフェスト比較
2003年衆院選 年金マニフェスト比較
[ お 断 り ]
※筆者は、特定の政党を推奨する、あるいは非難する意図をもって本記事を執筆しているわけではないことをお断りします。筆者の目的は、分かりにくいマニフェストの内容を年金改正分野に絞って分かりやすく解説することにあります。
※政党の選択は、個人の自由と責任のもと行ってください。
※本記事は9月1日現在の各政党のオフィシャルホームページの記述を参考にまとめているものです。内容には細心の注意を払っていますが、本記事に明らかな錯誤がある場合は、正しい記述の根拠をお示しのうえ、ご連絡いただければ幸いです。
※本記事は株式会社All Aboutの意見ではなく、「401kと将来設計」ガイドの意見であることをお断りします。