正社員じゃなきゃ「結婚できない男」?
フジテレビ系列で「結婚できない男」というドラマが放映されています。結婚できない男、というのはどうやらドラマのテーマにもなってしまうご時世のようです。ところで、今年度版の労働経済白書が明らかになりました。近年はこうした白書も各省庁のHPで全文が掲載されており、とても便利になりました。昔だと高い本を購入してこなければなりませんでしたからね。検索もできるので閲覧するのもとてもラクです。
今年の白書は「就業形態の多様化と勤労者生活」というタイトルがついており、少子化や若年層の雇用問題についても大きく取り上げています。新聞報道などでは「若年層の収入格差拡大」などとニュースになっていました。
今回のコラムではこのうち、「結婚できない男」の問題を取り上げてみたいと思います。同白書によると結婚している男性の割合は30~34歳の57.3%です。結婚している率は6割弱というところですが、男性の働き方に着目してみると様子がまた変わってきます。正社員として働いている場合、59.2%と平均を上回るのですが、非正規従業員(派遣や契約社員、嘱託など)の場合30.3%とがくんと結婚している率が下がってしまいます。パートやアルバイトなどではさらに下がり、結婚している率はわずか18.6%になってしまうのです。なんと2割を切ってしまいます。(元資料はこちら・P14)
つまり、「正社員じゃなきゃ結婚できない」状況になっているというわけです。その理由と対策について今回は考えてみたいと思います。
→正社員でないと結婚できない理由~3つの仮説
→正社員じゃないと結婚できないのか?