企業年金・401k/企業年金・401k関連情報

実はしっかり根付いている401kの「今」(2ページ目)

日本版401kこと確定拠出年金は、5年を経過してしっかりじっくり普及しています。実は401k導入企業の○割が中小企業だなんて知ってました?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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なんと401kを採用する会社の80%が中小企業!



日本版401k(確定拠出年金)は現在、中小企業にも幅広く普及した制度になりました。401kを導入している企業のうち、中小企業(従業員数300人未満)の割合は、なんと80.5%にもなっているのです。(2007年1月末時点。厚生労働省公表。最新データはこちら)。もちろん、企業数からいえば、中小企業の割合は99%といわれていますから、その割合はまだまだかもしれませんが、それでも401kを採用している企業の圧倒的多数が中小企業であるということには変わりありません。実は401kの影の主役は中小企業だったというわけです。

中小企業の普及が進んでいる理由のひとつとして、「総合型」と呼ばれるパッケージプランの登場もあります。これは金融機関のほうでひな形を作っておき、中小企業にいくつかの選択肢を選べば、簡単に401kをスタートできるようにしたものです。先ほど8割が中小企業といいましたが、全体の6割くらいはこの「総合型401k」に加入していると見られています。

401k導入企業に占める中小企業の割合はじりじりと上昇を続けており、今後もこの傾向は続くと思われます。大企業での導入が進むより早いペースで、数多くの中小企業で401kが採用されていくことになるでしょう。おそらく数年後には9割近いところまで上昇するのではないでしょうか。

まだ自分の会社が401kをスタートしていない人の多くは「私の会社は大企業ではないから、401kとは無縁だ」と思っているかもしれません。しかし、その考えは時代遅れです。中小企業こそ401kがスタートする可能性が高いのです。もしかするとあなたの会社でも、401kがいきなりスタートするかもしれません。

自分で自分の老後のために資産運用をして資金を増やすことになる401k制度がスタートすることになったとき、あなたは大丈夫でしょうか? 投資信託を通じて株式や債券を購入することになりますが、ちゃんと運用することができる? 中小企業の悩みは、そうした教育をきちんとしてくれる組織が社内には不足していることです。ある程度は自分でしっかり勉強していかなければなりません。
もし困ったら、そのときは「30代からの将来設計と401k」のコラムを読んで勉強してみてくださいね。

→せっかくだし「30代からの将来設計と401k」のコラムを読んでみようという人はこちらへ

(401k導入企業のあれこれを紹介しているバックナンバーはこちら)
2006年07月「401k、2兆円、200万人、2000件突破へ!」
2005年6月 401k 150万人!あの有名企業も!
2004年9月 401k:3000社!100万人!1兆円!
2002年9月 えっ!松屋もスタバも401k?
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