2倍買い物をするための「再販」活用術
次に考えてみたいのは「再販」を上手に買う方法です。テレビゲームもアニメーションも映画も、最初にリリースされたときと、その後リリースされたときでは値段がまったく違ってきます。ハリウッド系の映画などは4~5年もたつと、2000円前後で買えるようになりますし、テレビゲームも人気作は2年くらいでほぼ半額でリリースされるようになっています。アニメーションのDVDでも同様で、最初は2~3話ごとに1枚ずつリリースされていたものが、BOXになるまで待てば、省スペースかつ値引きされて販売されます。新作と再版を比較すれば、おおむね半額くらいになる関係があるようです。つまり、上手に再販を使えば、同じ値段で2倍の買い物ができるということです。これは賢いオトナオタクになるためには見逃せないポイントです。
映画については最初のリリースにはメイキング等のおまけがつきますが、これをどうしても欲しいわけではないなら、無理に新作を買う必要はありません。劇場やテレビですでに見ているのでしたら、慌てずに新作を買わず、待ってみてはどうでしょう。
ゲームについて、新作を買ったまま「積みゲー」している人がいますが、2年積んだら、その価格の半額はムダということになります。また、オトナオタクは学生のようにいろいろ遊んで良作を探す時間が足りません。新作発売後しばらくたってから、評判の高いものを後から追いかけるのもゲームの楽しみ方のひとつだと思います。高校1年生に新作で遊ぶのを3年待たせるのは酷ですが、27歳で遊ぶのも、30歳で遊ぶのもそう変わらないと思いませんか? これこそオトナオタクの余裕というものです(私は先日これとかこれを今さら遊びましたが十分楽しめました)。
アニメについては、初回限定特典も含めて絶対に欲しいソフト以外は、ボックス化を待つことです。省スペースにもなりますし、お値段も割安になります(私は先日こんなボックスを買いましたが、最初のボックスに比べればほぼ半額で買えています)。
もちろんすべての消費を再販で買いなさいと薦めているわけではありません。どうしても欲しいものについては新作を買えばいいと思います(私もそうしています。今やっている新作ゲームはこれ)。しかし、すべてを新作で買うといくらお金があっても足らないはずです。仮にお金が足りたとしても、将来に向けて貯めておくことがおろそかになってしまうはずです。
何度も言いますが「一生オタク」でいるため、「オタクとしての死」を避けるため、これはとても重要なことです。消費の一部について再販を上手に活用するのがオトナオタクの嗜みだと思います。当たり前のように新作を買いあさる生活、ちょっと見直してみてはいかがでしょうか。
ちなみに再販がほとんど行われていないジャンルもあります。つまり、新作がでてすぐ買ってもほとんど問題がないものです。具体的には書籍とCDです。書籍は単行本が文庫化されたときに値下げがありますが、それ以外には値段が変わることはありません。CDも基本的に同様です。むしろ買えなくなることがありますから、書籍とCDについては欲しいときに買っておくほうが得策かもしれません。要は使い分けを意識することが大切です。
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