女性の方へ…独身男性が居心地が良い理由を知っていますか?
(婚活にガツガツ取り組む積極的な女性へお願い)
私は独身男性が増えていることをただ単に「草食系」の増加と片付けるには無理があると考えています。そもそも「結婚を必要としない」「結婚しないほうがいい」と感じる男性が増えていると感じるからです。自分の周囲を見回していても、結婚を決めるグループがある一方で、結婚する気がないグループもあります。
だとしたら、どんなに婚活を女性がチャレンジしてもダメということになります。
男性が結婚を避けたがる理由を、30代なかばの男性の立場からあげてみます(思いつくままに)。
1.社会的に独身でも許される(結婚はもはや義務ではない)
2.何かとうるさい相方はいらないし、一人のほうが気楽だ
3.女性が結婚後専業主婦になってラクをしているのに自分だけ働くのは納得いかない
4.自分の年収はそう上がるとは思えないので、一人の稼ぎで家族を養えないと思う
5.子どもを育てるだけの経済的自信がない
6.自分が考える理想の女性は(この世には)存在しない
などなど
男性は男性なりに結婚について考えており、全員が「結婚したくない」と強く考えているわけではありません。多くは「条件つきで結婚したくない」タイプです。しかし、その条件は女性にも協力してもらえなければ解決しないテーマで、解決できない結果として「結婚をしない・避ける」といった草食系の行動につながっていると思います。彼らは現状において、結婚に期待をもてないし、結婚をする意義を見いだせないのです。
上記の男性の理由を見て、あなたはそうした男性にどう答えますか? ただ、「甲斐性のないヤツめ!」というのは簡単ですが、本当にそれだけでいいのでしょうか。
30代男性のFPとして女性にお願いしたいのは、結婚というのは二人が協力して一つの生計をもつことだ、ということです。つまり、どちらかだけに依存しては成り立たないですし、現実として得られた収入以上の生計は成り立たないのです。
男女は平等であると私も思いますが、実態として男性に「稼ぐ役割」を押しつけてはいないでしょうか。過度な年収への期待(○○万円以上じゃなくちゃイヤだとか)、男性ひとりの稼ぎへの依存(結婚さえすれば仕事がやめられるとか)などの理由で婚活をするのであれば、それは男性に避けられてしまうでしょう。
もちろん、子育ての期間について仕事を休職することは必要だと思いますが、それは長い人生の中では一時的なことであるという考えを持って欲しいと思います。
私は、二人が一緒に仕事をして、協力して家計を確立していく「共働きポートフォリオ」を提案していますが、そうしたアプローチで男性を口説くことができれば、ずいぶん男性の反応も違ってくると思いますよ。
結婚は幸せのひとつですが、決して極楽浄土ではありません。しんどいこともあれば、面倒なこともたくさんあります。夢を見つつ、現実も見ていただければと思います(現実的にいえば、男女双方ともに相手にのみ高望みすることはうまくいかないということです)。
(婚活に消極的な女性へ)
逆に、婚活に積極的に参加してほしいと思うのは「草食系」の女性たちです。過去の手痛い失敗やうまくいかなかったときのダメージが気になって、交際に踏み出せない人は、ぜひ勇気を持ってチャレンジしてみてほしいと思います。
世の中にはダメな男ばかりではありませんし(少なくとも私の周囲には女性にコブシをあげるタイプの男は一人もいません)、草食系女子は男性に好まれる可能性が高いと思います(少なくとも肉食系女子よりは)。
それなりに気が合って気だても悪くない男性がいて、彼と一緒に人生を楽しみ、支え合って生きていくことは、そう悪くはないことと思います。
FP的に見ると、女性シングルでの一生を考えると経済的にはなかなかしんどいと思います(残念ながら、世の中の公平はまだ途上であって、正社員男性が有利なのは明らかです)。だとすれば、生計を共にする相手の必要性はあると考えます。
最初から諦めモードになってしまうと、せっかく近くにあるチャンスも通り過ぎてしまうもの。アンテナを立てておくことはぜひ意識してほしいと思います。ひょんなところにきっかけは転がっているものです。ぜひ、良い縁を手に入れてください。
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