◆ パスワードのつけ方
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パスワードは大文字、小文字、数字、記号をランダムに組み合わせて、7文字以上にすべきだと言われています。しかし、これも程度問題です。
顧客データや会社の機密文書が入っているパソコンでは「強いパスワード」が必要ですが、家庭や個人で使うパソコンではそれほどの「強さ」は必要ないでしょう。
あまり凝ったパスワードにして、ログオンできなくなったら、こちらの方が問題です。家庭で使うパソコンのパスワードでは、
1) 忘れにくい
2) 入力しやすい
3) 他人が類推しにくい
ことが重要です。いくらセキュリティが高いといっても起動のたびに長いパスワードを入力するのは大変です。
家庭でパソコンを共有する場合は、パスワードをぺットの名前、車種名、旧姓、生年月日、結婚記念日、出身地名などにすることが多いと思いますが、これらは容易に家族に類推できてしまいますので向いていません。
かえって、得意先の名称などプライベートとまったく関係のない言葉のほうがパスワードに向いています。
あと…、自分だけしか知らなくて忘れにくいという観点から、昔付き合っていた彼氏あるいは彼女の名前をパスワードにするという手もありますが、家族にバレたときが怖いので、避けた方がよいでしょう。
「忘れにくい」という点では、語呂合わせも有効です。例えば、「オーデコロンいいにおい」から
0de:11201とか、「さんざんサンタさん」から 3Zan3Ta3、「アイドルになろう」から I$2760
などとすると「強くて忘れにくいパスワード」になります。
◆ ヒントのつけ方
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Windows
XPのログオン画面ではパスワード入力時にヒントが表示されます。本来、パスワードをしっかり覚えていればヒントは必要ないのですが、パスワードを忘れると大変ですので保険のために設定しておいた方が良いでしょう。
ここで少しパスワードとヒントの関係を考えてみましょう。パスワードのヒントはどんなのがいいのでしょうか?
ヒントを見るとパスワードがすぐに分かってしまうのでは、パスワードを設定する意味がありません。かといって、あまり凝ったヒントにすると、肝心のパスワードを思い出せなくなります。
ヒントは自分だけに分かり、しかも他人が容易に想像できないものでなければなりません。
例えば、ペットの名前をパスワードにして、「ペットの名前は?」というヒントは、通常の会話で簡単に分かってしまいますので、良いヒントとは言えません。
ヒントはパスワードから直接連想するものでなく、連想ゲームのように間にもう一ひねりしたものが有効です。
例えば、「Pentium4」というパスワードに対して、「インテル」というヒントは、直接的すぎて良くありません。
「インテル」からさらに連想する言葉を考えます。サッカーが好きな方はセリエAの「インテル」というチームを連想するでしょう。
そこで、ヒントを「イタリアのサッカーチーム」とすれば、自分だけに分かるヒントになります。
パスワードを思い出せないときは、「イタリアのサッカーチーム」というヒントから「インテル」を連想し、さらに「インテル」から「Pentium4」を連想します。