プロローグ
ここはどんなに飲んでも1万円を越すのがむずかしい新宿ゴールデン街の高級バー(?)。「先輩! 先日はありがとうございました。おかげ様で行方不明のプログラムが見つかりました。今日は僕のおごりですから、思う存分飲んでください。」と大学の後輩の吉田君。
「思う存分っていたって、ここではそんなに飲めないよ。」と苦笑いしながら酒井警部補。
「遠慮しないでください。今日は先輩の手柄話を聞かせて貰うつもりですから、ゆっくり飲みましょう。」
「この間とはずいぶん態度が違うね? よほど、私の推理に敬服したようだね? でも、どうせなら、もっといい所でご馳走して欲しかったんだけど・・・」
「ところで、先輩。いま複雑な事件に巻き込まれて悩んでいるのです。まったく解決の糸口さえつかめないのです。どうかヒントだけでも教えてください。」
「なーんだ。事件解決のヒントが知りたくて招待してくれたのか。まぁ、いいか。話してみたまえ。」
吉田君は真顔になって、「Windowsを起動すると、何か分からないプログラムが自動的に動きだして不気味なのです。多分、常駐ソフトだと思うんですけど・・・」と話し出しました。
「それは問題だな! たくさんの常駐ソフトを動かしていると、システムリソースを消費してWindowsがフリーズする原因になる。特にシステムリソースに制限のあるWindows98/Meでは致命的だ。」
「やはり、そうなんですか!」と心配顔の吉田君。
「最近のパソコンは、メールの自動受信やマルチメディア機能を謳って最初からたくさんの常駐ソフトが組み込まれている。そのため起動に時間がかかったり、メモリが不足して不安定になったりする。」と酒井警部補は不要な常駐ソフトの捜査方法について語り始めました。
起動中のソフトを調べる
まず、現在、起動中のソフトを確認してみましょう。[Windowsタスクマネージャ]で起動中のソフトやメモリ使用量を確認できます。[Windowsタスクマネージャ]は、Windows XPではタスクバーを右クリックして[タスクマネージャ]を選択すると起動できます。
[アプリケーション]タブをクリックすると、動作中のアプリケーションを確認できます。しかし、ここでは常駐ソフトのすべてが表示されませんので、[プロセス]タブもクリックして動作ソフトやメモリ使用量を確認してください。
◎Windows タスクマネージャ (XP)