Mac OSの使い方/Mac OS 関連情報

進級・進学に Mac はいかが?

これから子供にパソコンを買い与えようとしているひと、あるいは、新しいパソコンに入れ替えようとしている、教育現場に、カッコイイ Mac を強くおすすめしたいと思います。

木下 幹司

執筆者:木下 幹司

Macガイド

4月2日:「Windowsでやってはいけないこと」について、すべてのWindowsPCにあてはまらない箇所がありましたので訂正しました。
 日本の経済も上向きになってきたのでしょうか?パソコンの販売台数は年々増えているようですね。特に増えているのは2台目のパソコンとして購入する場合や、教育現場へのパソコンの導入らしいです。

 でも、実際に台数が増えているのは、Windows ベースのパソコンばかり、「Mac なんて知らない/Windows が主流だと聞いているので Mac では役に立たないかもしれない」といったところが主な理由でしょうか?

 いえいえ、とんでもない話です。最近では東京大学にだって、大量のMacが導入 されたのですから、Mac も選択肢の一つとして検討すべきです。

 なかでも、これから子供にパソコンを買い与えようとしているひと、あるいは、新しいパソコンに入れ替えようとしている教育現場に、Mac を強くおすすめしたいと思います。


「教育現場でのパソコンの需要とその理由」
 Mac を教育現場におすすめする理由を述べる前に、すこし教育現場とパソコンの現状を考えてみましょう。
 主に、教育現場(特に小学校)でパソコンを利用する理由は以下のようなものがあると思います。


  • パソコンの操作の基礎や応用を子供たちに身につけさせたい。
  • 「調べる、まとめる、発表する」を実践する道具として活用したい。
  • 学校内、あるいは姉妹校をネットでつなげて、交流を図りたい。
  • 生徒たち自身による成果物、情報の管理

  •  最近では、「ゆとり教育」の根本的な思想が崩れつつあるようですが、それでもパソコンが今以上に学校に導入されていくのは間違いありません。そして、パソコンを通じてどのような教育ができるのか?というのはこれからも先生たちの大きな課題では無いでしょうか?

    「本当に求められているパソコンの性能とは?」
     教育現場に限らず、人が活用するために必要なパソコンの機能や性能はまだまだ発展途上です、では現時点で、教育現場でどんなことがパソコンに求められているのでしょうか?ちょっと私がインターネットで調べたり、人から聞いたりした範囲で挙げてみると・・・

  • 覚えやすく、教えやすいこと
  • 壊れないこと
  • 制限されないこと
  • 誰にでも管理できること

  •  ・・・ということが考えられます。
     特に教育現場では、「覚えやすく、教えやすいこと」が重要です。1教科あたりの時間が限られていますから、その時間内でより早く、より多くのことを教えたいからです。

     しかし、先生だって、パソコンが得意じゃない人もいるでしょうし、できた成果物を管理することも考えなければならないので、基本的な操作につまずいたり、トラブルが発生したり、制約があったり、管理するためのソフトウェアが使いこなせないのでは困ります。

     ここで Windows パソコンが抱える問題点を考えてみましょう・・


  • 目的の操作を見つけにくいヘルプ
  • ウイルスの問題への配慮が必要
  • 「やってはいけないこと」が多い

  •  ・・・まず、ヘルプの問題について説明しましょう。Windows 上のアプリケーションにおいて、ほとんどのヘルプ検索機能は“文字列完全一致”によるもの(※1)になっており、目的の操作を見つけるのが難しくなっています。例えば「ハードディスクを初期化したい」というキーワードで検索しても、検索結果には何も出てこないのです。また、ハードディスクではなく、HDと書いたりしてもだめ。仮に「ハードディスク 初期化」と分解してもやはり検索してくれません。ようするに「ハードディスク」で検索し、一つ一つヘルプを目で見て探していくしか無いのです。
     また、あたりまえのことかもしれませんが、機能を検索するとき、探したい機能が含まれるアプリケーションのヘルプ上で検索を行わなければ絶対に目的の機能を見つけることはできません。

     つまり、Windows の ヘルプを活用するには、そのアプリケーションに含まれる機能と、専門用語をある程度覚えておかなければならないのです。

     このようにヘルプから機能を探しだすのに苦労しますから、生徒は“わからないこと” を自己解決できないため、教えられた範囲のことしかできず、先生は1から操作方法を教えなければならなくなります。
    ※1:Justsystem のソフトウェアなどには独自に自然文検索機能が実装されています。ただし、あくまで単一のプログラム単位での検索なので、一太郎のヘルプから花子の操作方法を探すことなどできません。


     2番目の“ウイルス問題への配慮が必要”ですが、ウイルスの多くが、Windowsでしか動作しないものがほとんどであるため、インターネットに接続されている Windows パソコンで初心者が作業するという行為は、常にデータを破壊されるかもしれない危険と隣り合わせです。子供たちの数年間の努力が消えてしまった!なんてのはシャレになりませんから、問題の対策には相当の神経を使わなければいけません。
     もちろん、Macだって絶対に安全ではないし、基本的にメールやインターネットを制限してしまえばよいのですが、Windowsに比べればMacのほうがウイルスに感染する確率は遥かに低いというのが現状でしょう。


     さて、次に“やってはいけないこと”というのは何でしょうか?これは、ファイル名を変更したり、CD-ROM を取り出したりする操作を示しています。

     多くのWindows パソコンは フロッピーディスクや、CD-ROM などが読み取り中でも ドライブのトレイ開閉ボタンを押すことにより、簡単に開くことができます。当然、そんなことをしてしまうとコピー中のデータは壊れますし、フロッピーディスクドライブの場合は、機械的に故障する可能性もあります。
     さらに、アプリケーションで一度保存したファイルの位置、ファイル名はできるだけ変更しないように注意しておかなければ、そのアプリケーションのファイル履歴メニューからアクセスできなくなり、結果としてエクスプローラなどで保存先まで移動し、そのファイルをダブルクリックしなければならなくなります。
     これは、当たり前のことのようですが、初心者が少しパソコンに慣れてきて、ファイルの整理をすると、よくやってしまうミスのひとつです。このため、多くの初心者はファイルの読み込みや保存に対して、おどろくほど慎重に行動します。対しては、Mac ではファイル名を変更しても、アプリケーションは追従するため、ほとんどの利用者は Mac でファイルを取り扱う上であまり恐怖心を持つことがありません。
    ※実際、叔父にパソコン(Mac)を与えたとき、初めてほぼ1週間くらいで、ホームフォルダのファイル整理を始めましたが、何事もなく使っているのです。

     もちろん、パソコンの操作について、ルールを定めておけばよいのですが、ちょっと考えただけで以下のようなたくさんのルール設定が必要になってきます。

    【Windows 上でやってはいけない操作】

    ●ディスクドライブのアクセスランプ点灯中は操作してはいけない
    ●インストールしたアプリケーションを手動で削除してはいけない
    ●アプリケーションの名前を変更したり、移動してはいけない
    ●ショートカットを作成したら、元ファイルを移動したり、名前変更してはいけない
      etc...


      これまでのことから、Windows 環境では、事前に教えなければならないことが多くなり、生徒に自由にパソコンを使わせてあげることが難しくなります。パソコン利用において制限や覚えなければならないことが多いと上達の個人差が大きくなるし、なによりも楽しくありません。
     このような問題が多発すると、授業だけに集中できず、パソコンを使った授業自体の生産性も下がってしまいます。


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