プロジェクトの作成
プラグインが作成されていると、Eclipseには専用のプロジェクト項目が追加されます。これを利用してGAEのプロジェクトを作成し、開発を行います。
GAEのプロジェクト作成で注意しておきたいのは、「このプラグインは、実はGAE開発のためだけにあるのではない」という点です。このプラグインでは、GAEの他、Googleが開発している「Google Web Toolkit(GWT)」の開発も行えるようになっているのです。GWTは、JavaでAjax開発をするためのものです。
GAEとGWTは非常に深い関係にあり、GWTを使ってGAEのアプリケーションを作成することもできます。が、GWTは非常に独特なコーディングスタイルになっており、ここでGAE開発と平行して片手間に説明できるものでもありません。この連載では、とりあえずGWTは脇において、GAEのみの機能を使っていくことにしましょう。GWTと融合したアプリケーション開発については、べっとGWTについて勉強してからそれぞれで行う、と考えてください。
では、GAEアプリケーション作成のためのプロジェクトを作成しましょう。まずは、<ファイル><新規><プロジェクト>メニューを選び、現れたウインドウから「Google」項目にある「Web Application Project」を選んでください。
プロジェクトの選択ウインドウでWeb Application Projectを選ぶ。 |
続いて、作成するプロジェクトに関する設定の画面に進みます。ここではプロジェクト名に「gae_helo」、パッケージに「jp.allabout」と入力しておくことにしましょう。また、その下のほうにある「Google SDK」では、「User Google Web Toolkit」のチェックをOFFに、「Use Google App Engine」のチェックをONにします。これで、GWTを使わず、GAEのみを利用するプロジェクトができます。
プロジェクトの設定では、Use Google Web ToolkitをOFFに、Use Google App EngineをONにする。 |
これで、プロジェクトが作成できました。ここでは必要最低限のファイル類も自動生成されているので、とりあえずこれでプログラムを実行することはできます。