Starのエミュレータで実行したところ。外見やソフトキーの操作などもDoJaとなんらかわりない。 |
DoJaとStarのソースコード上の違い
では、具体的にどの部分が変わっているのでしょうか。細かくチェックしていくことにしましょう。
1.パッケージ名。DoJaでは、GUI関係のクラスはすべてcom.nttdocomo.uiパッケージにまとめられていました。Starでは、アプリケーションのクラスはcom.docomostarパッケージに、画面を構成するGUIコンポーネント関係はcom.docomostar.uiパッケージにそれぞれまとめられています。したがって、この2つのパッケージのクラスをimportしておく必要があります。
2.アプリケーション・クラス名。DoJaでは、iアプリのアプリケーションとなるクラスはIApplicationでしたが、Starでは、StarApplicationというクラスになっています。
3.アプリケーションを起動した際に呼び出されるメソッド。DoJaでは、IApplicationのstartというメソッドでしたが、StarではStarApplicationの「started」メソッドに変わりました。このメソッドはint型の引数を1つもっています。これは起動タイプ(どのような形で起動されたか)を示す値で、StarApplicationに用意されているクラスフィールドを使ってチェックすることで、起動タイプを調べることができます。
4.コンポーネント類の主な機能については、まったく変わっていません。HTMLLayoutによるレイアウト、Panelによるパネル画面、Label、TextBoxなどGUI部品、ソフトキーの設定とSoftKeyListenerなど、すべてDoJaのときと同じです。
5.現在実行中のアプリケーション・インスタンスを取得するメソッドが変わっています。DoJaでは、IApplication.getCurrentApp()を呼び出してインスタンスを取得しましたが、StarではStarApplication.getThisStarApplication()という名前に変わっています。
全体として、パッケージ名、クラス名、一部のメソッド名が変更されてはいますが、特にコンポーネント関係のクラスに関してはほぼすべてDoJaと同じになっていることがわかります。修正の大半はアプリケーション・クラスであり、Panelクラスはほとんど変化していないことがよくわかりますね。