Javaプログラミング/Javaプログラミング関連情報

JSPと管理Beanの基本を覚える(4ページ目)

JSFの基本は、表示用JSPと管理Beanです。この2つの使い方をしっかり覚えていきましょう。

執筆者:掌田 津耶乃

faces-config.xmlの修正


これで管理Beanクラスはできましたが、このままではBeanは使えません。これをJSFに登録してやる必要があるのです。faces-config.xmlを開き、<faces-config>タグの中に、以下のタグを追加してやります。

<managed-bean>
  <managed-bean-name>page1Bean</managed-bean-name>
  <managed-bean-class>jp.allabout.Page1Bean</managed-bean-class>
  <managed-bean-scope>request</managed-bean-scope>
</managed-bean>

管理Beanの登録は、この<managed-bean>タグを書いて行います。このタグ内には、<managed-bean-name>と  <managed-bean-class>、そして<managed-bean-scope>を用意します。<managed-bean-name>に管理Bean名、<managed-bean-class>に管理Beanクラス、<managed-bean-scope>にBeanのスコープをそれぞれ記述します。ここでは、jp.allabout.Page1Beanクラスをpage1Beanという名前で登録しています。Beanのスコープは、requestを指定しておきました。page1Beanという名前は、先にJSPで関連付けを行うときに、管理Bean名として指定した名前でしたね。ここで、Beanの名前が設定されていたのですね。

さて、これで完成しました。管理Beanをコンパイルし、それぞれのファイルを「webapp1」内に配置してプロジェクトを管理させましょう。管理Beanのコンパイルには、注意が必要です。JSFのクラスを使用していますから、Tomcatの「lib」フォルダに用意したjsf-api.jar、jsf-impl.jarをclasspath環境変数に追加しておく必要があります。これを忘れるとコンパイルエラーになるので注意してください。

Beanクラスを作成し、それぞれのファイルを配置したら、http://localhost:8080/webapp1/page1.jsfにアクセスしてみましょう。入力フィールドのあるフォームが表示されます。ここに適当にテキストを書き、送信すると、テキストが表示されます。

テキストを書いて送信すると、メッセージが表示される。


入力フィールドのテキストを取り出し、表示用テキストの値として画面に設定していることがわかりますね。管理Beanと表示用JSP、両者の間の関連付けについてしっかり理解しましょう。これがJSFのもっとも基本となる仕組みなのですから。
【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonで Java 関連の書籍をチェック!楽天市場で Java 関連の書籍をチェック!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※OSやアプリ、ソフトのバージョンによっては画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます