Javaプログラミング/Javaプログラミング関連情報

JSFを動かそう!(3ページ目)

Java Server Facesは、サーバサイドJavaの標準フレームワーク。JSFで、新しいWebアプリケーションのあり方を身につけましょう。

執筆者:掌田 津耶乃

JSF利用のWebアプリケーションの構成


JSFを利用する場合、一般的なJSP/サーブレットによるWebアプリケーションと比べると、用意しなければいけないファイル類が増えてきます。JSF利用のWebアプリケーションで必要なものを整理すると、以下のようになるでしょう。

・表示用JSPファイル――画面の表示のためのJSPファイルは、普通のJSPファイルと同じように、Webのコンテンツ用ディレクトリ(Webアプリケーションのディレクトリ)に配置します。

・管理用Beanファイル――これはサーブレットなどと同様に、「WEB-INF」内の「classes」内にクラスファイルを配置します。

・web.xml――サーブレットなどを登録するweb.xmlが必ず必要になります。ここに、JSFで使用する専用のサーブレットを登録しておく必要があります。

・JSF設定ファイル――「WEB-INF」内に、JSFの設定ファイルを用意する必要があります。これはXMLファイルで、JSFが必要とする情報を記述しておくものです。

Tomcatの「webapps」内に適当にフォルダを用意し、そこにこれらのファイルを組み込んでいくことにしましょう。ここではサンプルとして「webapp1」というフォルダを用意し、ここにJSFのファイルを追加していくことにします。

web.xmlを編集する


では、順に作成をしていきましょう。まずは、web.xmlの編集からです。JSFは、全体の管理をする「Facesサーブレット」と呼ばれるものが用意されており、これが全体のプログラムの制御を行っています。このサーブレットをweb.xmlに登録しておく必要があります。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<web-app xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
  xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/javaee"
  xmlns:web="http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-app_2_5.xsd"
  xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/javaee
    http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-app_2_5.xsd"
  id="WebApp_ID" version="2.5">
  
  <display-name>webapp1</display-name>

  <servlet>
    <servlet-name>Faces Servlet</servlet-name>
    <servlet-class>javax.faces.webapp.FacesServlet</servlet-class>
    <load-on-startup>1</load-on-startup>
  </servlet>
  <servlet-mapping>
    <servlet-name>Faces Servlet</servlet-name>
    <url-pattern>*.jsf</url-pattern>
  </servlet-mapping>
</web-app>

ここでは、Faces Servletというサーブレットを登録していますね。この<servlet>タグと<servlet-mapping>タグの部分が、JSFを利用するために追記した部分です。これで、Facesサーブレットが登録されました。

faces-config.xmlの作成


続いて、JSFの設定ファイルを作成しましょう。これは、「faces-config.xml」というファイル名で、「WEB-INF」内に配置します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<faces-config xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/javaee"
  xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
  xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/javaee
    http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-facesconfig_1_2.xsd"
  version="1.2">
</faces-config>

ここでは、<faces-config>というタグだけが用意されていますね。といっても、中身はまだ何もありません。まだJSFらしい機能は使いませんから、何も設定は必要ないのですね。実際には、このタグの中に、いろいろと設定内容を追記していくことになります。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます