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JSFを動かそう!(2ページ目)

Java Server Facesは、サーバサイドJavaの標準フレームワーク。JSFで、新しいWebアプリケーションのあり方を身につけましょう。

執筆者:掌田 津耶乃

JSFを手に入れよう!


このJSFは、JSPやサーブレットと同じように、サーバサイドJavaの技術の一つとして生まれたもので、Java EE 1.4以降で正式に組み込まれています。ですから、Java EE 5に対応したJava EEサーバなどでは、最初から標準で用意されており、すぐに使えるようになっています。が、サーバサイドJavaの勉強をしている圧倒的多くの人が利用する「Tomcat」には、標準では用意されていません。Tomcatは「サーブレットコンテナ(サーブレットを実行する環境)」であって、Java EEサーバではありませんから。

が、別途JSFのライブラリを用意してTomcatに追加してやれば、ちゃんとJSFを利用することができます。では、まずTomcatでJSFを動かすための環境を整えましょう。なお、ここでは「Tomcat 6」をベースに説明を行います。古いバージョンだと、本連載で使うJSFが正常に動かないこともありますので、最新版を使うようにしてください。

https://javaserverfaces.dev.java.net/servlets/ProjectDocumentList

これがJSFのダウンロードページ。

ここが、JSFのダウンロード・ページです。JSFは、2009年1月現在、2.0と1.2が配布されています。2.0は、次世代のJSFともいえるバージョンで、現在「パブリック・レビュー」というものが配布されています。これは、いわば「こんな感じになりますが、皆さん使って評価をしてください」という評価用のバージョンです。2.0の正式リリースはもう少し先になりますので、ここでは現時点での安定版である1.2を使ってJSFの基本を理解していくことにしましょう。

このページに一覧表示されているリストから「release」というフォルダを開き、その中にある「1.2」フォルダの中の一番新しいバージョンをダウンロードしましょう。ダウンロード項目には、プログラム本体、リードミー・ファイル、ソースコードといったものが用意されています。「mojarra-1.2_xx-binary.zip」といった名前のファイルが、プログラム本体となります。

ダウンロードしたファイルを展開し、その中にある「lib」フォルダを開いてください。この中に入っているJarファイルが、JSFのライブラリファイルです。ここには「jsf-api.jar」「jsf-impl.jar」という2つが用意されています。この2つのJarファイルをTomcatにインストールすればいいのです。2つのJarファイルをコピーし、Tomcatフォルダの「lib」フォルダの中にコピーしましょう。これで、TomcatでJSFが使えるようになります。

JSFのインストールはこれで終わりですが、もう1つ用意しておくものがあります。それは「JSTL」と呼ばれるライブラリファイルです。JSFは、内部でこのライブラリを利用しているため、これも入れておかないと正常に動きません。

https://jstl.dev.java.net/

ここから、「Download JSTL」というリンクをクリックし、「JSTL API」というのをダウンロードしてください。ダウンロードされた「jstl-api-1.2.jar」ファイルを、Tomcatの「lib」フォルダ内にコピーすれば、JSTLのインストールは完了です。
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