web.xmlの修正
最後に、web.xmlの修正を行いましょう。Wicketは、先に触れたように「サーブレット」を利用して動いています。Wicketには、「WicketFilter」というフィルタークラスが用意されており、全てのページにアクセスする際に、このフィルターが呼び出されるようにしておくのです。こうすることで、WicketFilterによってWebApplicationクラスが生成され、getHomePageされたWebPageインスタンスがHTMLソースコードにレンダリングされてページが生成され、クライアントに送られる、という仕組みになっています。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<web-app
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/javaee"
xmlns:web="http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-app_2_5.xsd"
xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/javaee
http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-app_2_5.xsd"
id="WebApp_ID" version="2.5">
<display-name>wicket_sample</display-name>
<filter>
<filter-name>wickletFilter</filter-name>
<filter-class>org.apache.wicket.protocol.http.WicketFilter</filter-class>
<init-param>
<param-name>applicationClassName</param-name>
<param-value>jp.allabout.SampleApp</param-value>
</init-param>
</filter>
<filter-mapping>
<filter-name>wickletFilter</filter-name>
<url-pattern>/*</url-pattern>
</filter-mapping>
</web-app>
ここでは、org.apache.wicket.protocol.http.WicketFilterというクラスをフィルターに設定してあります。Wicketを利用するために必要な設定は、たったこれだけ。多くのフレームワークのように、専用の設定ファイルを定義したりする必要はありません。
Webアプリケーションにアクセスする
では、Webアプリケーションを公開し、以下のURLにブラウザからアクセスをしてみてください。Webページに「これは、Wicketで表示したテキストです」と表示がされたでしょうか。これが、WicketのLabelによって表示されたテキストなのです。
>http://localhost:8080/wicket_sample/
wcket_sampleにアクセスする。Page1がレンダリングされ、このように表示される。 |
Wicketで、コンポーネントとHTMLテンプレートがどのように機能してページが作成されるか、なんとなくわかったでしょうか。――では、Wicketの基本がわかったところで、次回は実際にさまざまなコンポーネントを使ったWebページの作成を行いながら、Wicketの実力を見てみることにしましょう。