Javaが動くスクリプト言語?
先に、Java 6でスクリプト言語が使えるようになったという記事を掲載しましたが「Java 6でスクリプト言語を使おう」参照)、これはあくまで「既にJavaをバリバリ使いこなしている人が、更にJavaScriptをも取り込もう」という考え方で拡張されたものです。
それとは別に――というより、正反対に――ごく一般的なスクリプト処理系の中でJavaが使えたらいいな、と思うこともあるんじゃないでしょうか。例えば、ちょっとしたコードを試しに動かしてみたいとき。あるいは、新しい機能を調べたりするとき。また、全くの初心者が試行錯誤しながらJavaを勉強するとき。
Javaは、基本的には「エディタで完成したプログラムのソースコードを作成し、コンパイルしてから実行する」といった流れでプログラムを動かします。EclipseやNetBeansなどの開発環境を使えば手間は軽減するとはいえ、あんまり「手軽に動かす」という感じでないことは確かですね。もっと、スクリプト言語などのように「ちょこちょこっと書いてその場で動かす」という感覚で使えれば、便利なシーンはたくさんあるはずです。
こうした使い方をするためのモノが、実はあるのです。すなわち、「Javaがそのまま動くスクリプト処理系」です。それは、「BeanShell」というものです。これは現在、以下のサイトにて無償配布されています。
http://www.beanshell.org/
BeansShellのWebサイト。ここからダウンロードできる。 |
この種のものは、他に「Pnuts」などもあります。ここで紹介するBeanShellは、特に「対話型シェル環境」が非常に使いやすく強力であること、また既にJava 5に対応していることなどの点から、特にオススメできるものです。
beanshell.orgで配布されているBeanShellプログラムは、実行可能JARファイルの形になっています。JRE/JDKがインストールされていれば、単にファイルをダブルクリックするだけでプログラムが実行されます。