Eclipseのデータベース機能
特にサーバサイドの開発などでは、多量のデータを管理するのにSQLデータベースを使い、これと連動したプログラムを作成することがよくあります。このような場合、SQLでのデータ場ベース管理をどのように行っているでしょうか。
たいていは、コマンドラインからSQLデータベースにアクセスするプログラムを起動し、そこからSQLコマンドを発行する、という感じだろうと思います。中には、Webブラウザなどからアクセスして管理するツールなどを利用する人もいるかも知れません。いずれにせよ、プログラムの開発とは別にSQLサーバの管理を行わなければいけないことに変わりはありません。
もし可能であるならば、開発ツールの中からSQLデータベースの管理までまとめて行うことができたほうがはるかに便利です。そうしたことを考え、EclipseではSQLデータベースを利用するための機能が用意されることになりました。――といっても、中には「探したけれどそんな機能はないぞ?」と思う人もいるかもしれません。そう、実は標準のEclipseには、これはないのです。
現在、Eclipseは、Eclipse単体で使われることよりも、用途ごとに各種プラグインを組み込んでパッケージ化されたものを使うことのほうが多くなってきています。特に、サーバサイド開発では、「Web Tools Platform(WTP)」を組み込んだ状態のEclipseが標準となっているといってよいでしょう。このWTPの中に、SQLサーバ利用のための機能が含まれています。
WTPは、現在、最初からEclipseにWTPが組み込み済みとなっている「all-in-oneパッケージ」と呼ばれるものが配布されています。また、新しいEclipse 3.3(Europa)では、「Eclipse IDE for Java EE Developers」というパッケージが配布されていますが、これがWTP組み込み済みのall-in-oneパッケージ(実際にはその他にもいくつかのプラグインが入っている)となります。WTPがインストールされているEclipseでも、通常のJavaアプリケーションは問題なく作成できますから、この際、WTPの入ったEclipseを使ってみてはいかがでしょう。
・WTPのダウンロードページ
http://download.eclipse.org/webtools/downloads/
・Eclipse Europaのダウンロードページ
http://www.eclipse.org/downloads/
Eclipse Europaのダウンロードページ。Eclipse IDE for Java EE Developersをダウンロードして使おう。 |
なお、ここでは、Eclipse IDE for Java EE Developersパッケージを使い、「Pleiades」という日本語化プラグインで日本語化したものを用いて説明を行います。Eclipse Europaおよび日本語化の方法などについては以下の記事を参照ください。
「VistaでEclipse-Europaを使おう!」