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マルチフォントのテキストエディタを作る

Javaでマルチフォントを扱うのは、意外に面倒です。ごく簡単なマルチフォント対応テキストエディタを作ってみましょう。

執筆者:掌田 津耶乃

FreeMultiFontEditor。メニューを選んで選択されているテキストの属性を変更できる。

マルチフォントエディタ「FreeMultiFontEditor」


ちょっとしたアプリケーションでそれなりに使えるプログラムというと、最初に思いつくのは「テキストエディタ」の類でしょう。テキストエリアを1つ置いて、後はファイルの読み書き程度の処理を実装できれば、とりあえずまともに動くものは作れます。Javaの勉強をするのに、テキストエディタの類を作ってみたことのある人は多いんじゃないでしょうか。

単純なテキストエディタは、作成するのも簡単です。が、それでは応用編として「マルチフォントに対応したテキストエディタを作ってみよう」と考えると――これがいきなり難しくなってしまいます。少なくとも、ビギナーレベルでは手に負えないのではないでしょうか。中級ユーザでも、いきなり「作れ」といわれると、ちょっと困っちゃうな、という人は多いように思います。

そこで、今回は「Javaにおけるマルチフォントの扱い」を覚える意味で、簡単なマルチフォント対応テキストエディタ「FreeMultiFontEditor」を作成してみました。このソフトには、<File><Font><Size><Color>の4つのメニューがあります。これらで、ファイルの読み書き、フォント・スタイル・テキストカラーの変更が行えます。

ファイルの読み書きでは、対応するファイルフォーマットはRTFになります。<ファイル><保存>メニューでドキュメントをRTFのファイルで保存し、<開く>メニューで読み込むことができます。また、保存したファイルをワードパッドなどで開けば、そのままマルチフォントの状態でドキュメントを読み込むことができます。

なお、今回のエディタでは、選択したテキストのスタイルは最初の文字のものにそろえて変更されます。そのあたりは簡略化してありますので、まぁ「マルチフォントの基本機能だけ用意した」という程度に考えてください。基本部分はできているので、これをベースに更に細かく実装していけば、より使いやすいエディタになるでしょう。


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