FindBugsは、バグの要因となるコードを検出する。プロジェクトごとに細かにチェック内容を設定できる。 |
第3位 FindBugs
「FindBugs」は、ソースコードを解析し、中に潜む潜在的なバグ要因を探し出すものです。このFindBugs機能をEclipseから使えるようにしたプラグインが、以下のURLより配布されています。
http://findbugs.sourceforge.net/
バグのチェックというと、「コンパイルするときにチェックして出てくるエラーとかでしょ?」と思うかもしれませんが、そうした「文法上の明らかな誤り」を調べるのではありません。コンパイルはできるしプログラムも実行できるけど、ひょっとしたらこのプログラムを動かしているうちにトラブルを引き起こす可能性があるんじゃないか?というような部分までも調べ上げてくれる、それがFindBugsなのです。
このプラグインは、パッケージ・エクスプローラーでソースコードファイルやプロジェクトを右クリックし、<FindBugs><FindBugs>メニューを選んで呼び出すことができます。これでFindBugsが起動し、ソースコード内のバグの要因をすべて調べ上げて「問題」ビューに出力してくれます。
また、<プロジェクト><プロパティー>メニューを選び、「FindBugs」項目を選択すると、FindBugsに関する設定を呼び出すことができます。ここで、ソースコード保存時に自動的にFindBugsを実行させるようにしたり、バグとして検知するコードなどを細かに設定することができます。
FindBugsは、「すべてのバグ要因を取り除いてくれる」というわけではありません。FindBugsでも見逃すものはありますし、またFindBugsで見つけ出したものが必ずバグを引き起こすわけでもありません。あくまで目安の一つとして考えるべきでしょう。
ただし、FindBugsのレポートは「よりよいソースコードを書く」ということに関していえば、非常にしっかりとした指針になります。FindBugsが「問題なし!」というようなソースコードが書ければ、少なくとも「一般的にみてきれいに整ったコード」が書ける、と考えてよいでしょう。ビギナーが「よいソースコードを書くための指針」として、FindBugsはかなり重宝すると思うのです。