Javaプログラミング/Javaプログラミング関連情報

画面キャプチャーを作ろう(2ページ目)

Javaでフリーウェア作りに挑戦してみよう、というこのコーナー。第1回目は、画面キャプチャー・プログラムを作ってみましょう。

執筆者:掌田 津耶乃


FreeCaptureの作成手順


今回作成するプログラムは、以下の3つのクラスからなります。ソースコードはこの後に掲載しますので、それを見ながら全体の動きを把握するとよいでしょう。

●FreeCaptureクラス
アプリケーションの起動プログラム。ここで画面をキャプチャーし、それからウインドウを表示します。

●CaptureFrameクラス
キャプチャーしたイメージを表示するためのウインドウ(JFrame)クラス。JScrollPaneを1つ持っており、その中にイメージ表示用のJPanelを表示します。

●CapturePanelクラス
イメージを表示するためのコンポーネント(JPanel)クラス。BufferedImageフィールドを持っており、これをpaintメソッドで表示します。

ここでは、jp.tuyanoというパッケージにこれらを配置することにします。後述する、これらのクラスのソースコードを記述し、コンパイルしてプログラムを作成してください。

問題は、作ったプログラムをどうやって「ダブルクリックで起動するアプリケーション」にするか?という点です。Javaでは、「Executable Java Archive」と呼ばれるファイルが作成できます。これは、JDKの「bin」内に用意されている「jar.exe」を使って作成することができます。ただし、この機能を利用するためにはプログラムのファイルの他に「マニフェストファイル」というものが必要になります。これは実行するJavaプログラムに関する情報を記述したもので、Executable Java Archiveの場合は、ダブルクリックで起動するメインクラスの指定を記述します。

Main-Class: jp.tuyano.FreeCapture


今回はjp.tuyano.FreeCaptureが起動するクラスになります。テキストエディタなどで上記の1文を記述し、これをFreeCaptureのプログラムがある場所に「MANIFEST.MF」というファイル名で保存します。なお、このファイルを配置するのはjp.tuyanoのディレクトリ内ではなく、プログラムのルートとなるディレクトリとなりますので注意してください。

コマンドプロンプトからjarコマンドを実行することでJARファイルが作成できます。
マニフェストファイルを用意したら、コマンドプロンプトを起動し、プログラムのルートディレクトリに移動します。そして以下のようにコマンドを実行しましょう。

jar cfm FreeCapture.jar MANIFEST.MF jp/tuyano/*


これで、「FreeCapture.jar」というファイルが作成されます。これが、Executable Java Archiveファイルです。作成したら、ダブルクリックして起動してみましょう。画面をキャプチャーしたウインドウが現れたでしょうか? もしうまく動かない場合は、マニフェストファイルの内容と配置場所などを再度確認してみてください。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます