Javaに対するちょっとした勘違い?

Javaは、名前だけは広まっていますが、意外にその正確な姿は知られていないようです。少なくとも、プログラミングなどに無縁だった人には、けっこう勘違いされていることも多いようです。実は「えっ、違うの?」なんて内心思っていませんでしたか?

■JavaとJavaScriptは違う!
もっとも多い勘違い、それは「JavaScript(ジャバスクリプト)」をJavaと思っている、というものです。JavaScriptは「Java」と名前がついていますが、実はJavaとは全く別のものです。……JavaScriptは、「Javaの真似をして作った、スクリプト言語」です。Javaというプログラミング言語がとても使いやすいので、それの真似をして、Webブラウザの中でちょっと実行したりできる簡単な仕組みを作った、それがJavaScriptなのです。

あくまで「ちょっとした処理が簡単にできる」というものですので、本格的なプログラムを作ったりすることはもちろんできません。また基本的にWebブラウザやメールソフトなどの中で動くものですので、Javaのようにちゃんとしたソフトウェアの作成などもできません。世の中には「JavaScript」を略して「Java」と呼ぶ人もいるようですが、それは「グレープフルーツ」を略して「グレープ」と呼ぶようなものです。全然違うでしょ?

Javaで作成された簡易ワープロ。普通のパソコン用アプリとほとんど区別がつかない。

■Javaはパソコン用ソフトが作れない?
Javaのことをちょっと知っている人の中には、「Javaは、普通のパソコンで動くプログラムは作れないんだ」と思っている人も多いようですが、これも間違い。実はJavaでは、WindowsやMacで「ダブルクリックして実行するアプリケーション」も作ることができるのです。……ただし、Javaのプログラムを実行するためには、例の「Javaのソフトパソコン」がインストールされていないといけません。これは「Java Runtime Environment」略して「JRE」というものです。これさえインストールしてあれば、普通のアプリケーションと同じようにJavaのプログラムが使えるのです。

■WindowsではJavaは動かない?
Windowsの開発元のMicrosoftと、Javaの開発元のSun Microsystemsの間で何度か訴訟があったりしたせいか、WindowsとJavaはどうも仲が悪いらしい、という噂は結構あちこちで聞こえるようです。例えば、「WindowsのJavaは古いバージョンのままになっているから、新しいJavaを使ったプログラムは動かないらしい」なんて話、どこかで聞いたことがあるかもしれません。あるいは、「Windowsに搭載されているJavaはMicrosoft製で、他のJavaと互換性がない」「Internet ExplorerではJavaの最新プログラムは動かない」なんてことも耳にしたことがありませんか?

実は、これらは半分本当のことです。以前、Windowsには、Microsoftの開発した独自のJavaプログラムが搭載されていました。これは他のJavaと互換性の面で問題があったのも事実です。が、今ではWindows用に「JRE」をインストールしてあれば、ちゃんと最新のJavaが動きます。もちろん、これを使えばIEでも最新のJavaプログラムが動きます。


いかがでしょうか、「Java」というものがどういうものか、なんとなくイメージはつかめてきましたか? Javaに興味を持ったなら、まずは「Java」というものが実は身近なところで使われているものなんだ、ということをよく考えてみましょう。インターネットのショップや、携帯電話のゲーム。ひょっとしたら去年買った車のカーナビの中でも動いているかもしれません。こうした、パソコン以外にも幅広く使われているプログラミング言語というのは、Javaぐらいしかないでしょう。

それだけ広く使われているということは、「Javaを覚えれば、それだけ広い世界でその技術を活用できるようになる」ということでもあります。Javaによって、自分の能力を行かせる世界が格段に広がる、ということです。それまで自分が想像もしていなかった世界で、「あなたの力が必要だ」となってくるかも知れない……そのことを考えてみて下さい。Javaという技術が多くの技術者の間で注目される理由が、なんとなく見えてきませんか?

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