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ドン・キホーテ六本木店絶叫マシン建設計画断念!

住民や商店会が反対を訴えていたドン・キホーテ六本木店屋上の絶叫マシンが、建設を断念することになった。エンターテインメント化していく大都市の矛盾と限界なのか。検証してみました。

執筆者:佐藤 孝


米国コロラド州デンバー「シックス・フラッグス・エリッチ・ガーデンズ」の「ハーフ・パイプ」
米国コロラド州デンバー「シックス・フラッグス・エリッチ・ガーデンズ」の「ハーフ・パイプ」
米国コロラド州デンバー「シックス・フラッグス・エリッチ・ガーデンズ」の「ハーフ・パイプ」(ドン・キホーテ参考資料から)
今年9月、夜の街、六本木に突如現れた謎の物体。いや実際には、夜は目視できないんですけど、今や六本木は六本木ヒルズや東京ミッドタウンやらで夜だけの街じゃないですから、そいつはすぐに見つかっちゃいました。量販店「ドン・キホーテ」の屋上からニョキニョキと伸びた黄色い鉄骨。これが事の発端です。

その鉄骨の正体は、絶叫マシンのレールだったんです。ドン・キホーテの9月22日付けのプレスリリースで、正体が明かされました。ドン・キホーテは、スイス・インタミン社の日本法人インタミン・ジャパン株式会社と提携し、日本初となる遊戯機械「ハーフ・パイプ」を六本木店の屋上に設置すると発表しました。

インタミン社製「ハーフ・パイプ」。

今思えば、このニュースは僕ら遊園地好きにとって、じつにうれしいことでした。それはインタミン製の日本初遊戯機械というところですね。一般の人にはそれほど知名度のないインタミンというメーカー名ですが、東京ドームシティ アトラクションズの「サンダードルフィン」や今年完成した東京ディズニーシーの「レイジング・スピリッツ」を造っているメーカーといえばお分かりいただけるかも。そう、インタミン社は世界でも有数の遊戯機械メーカーなのです。

そのインタミンが造る予定だったドン・キホーテ六本木店バージョンの「ハーフ・パイプ」とはどんな乗り物なのか。スノーボードに模した12人乗りのライドが、リニアモーター駆動による全長52メートルのU字型のレールを最大時速60キロで、反復運動するというもの。レールの両端はまさに天に向かっている感じで傾斜角度は90度近くあり、落っこちそうになる乗り心地は想像に難くありません。

さらに、ドン・キホーテ六本木店の建物は8階建てで、それに施設自体の高さ21メートルを足すと地上55メートルにもなるんだそうです。東京タワーや六本木ヒルズが望めるとはありますが、まあ、そんな余裕ないでしょうね。郊外の広い遊園地にあるのと違い、下には通行人やクルマがひしめく都会の真ん中ですから。そんな中の絶叫マシンという怖さも加わるでしょうし。

はっきり言って、あー、乗ってみたい!

次のページに続く。
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