富士急ハイランド「FUJIYAMA」 |
何もする気が起きないからといって、家で悶々と過ごすのは最悪のパターン。平日の英気を養おうとのんびり過ごす週末というのもよさそうですが、ここはアグレッシブに新しい明日へ気分を切り替えるために週末をスカッと遊ぶほうが好結果を生むこともありましょう。
そんなストレスの発散法なら、ジェットコースターがおすすめ。数あるジェットコースターの中から、憂鬱に効きそうなものをご紹介します。
《Index》
◆“1.8秒後に日本最高速172km/h”~富士急ハイランド・ドドンパ(1ページ目)
◆“時速、高さ、長さと3拍子揃った日本の雄”~富士急ハイランド・FUJIYAMA(2ページ目)
◆“緑の中を疾走する爽快感”~よみうりランド・バンデット(2ページ目)
◆“足がつかない不安定さがスリルを倍増。”~那須ハイランドパーク・F2(2ページ目)
◆“ビルの谷間、大都会を疾走する都市型コースター。”~東京ドームシティ アトラクションズ・サンダードルフィン(3ページ目)
◆“シンプルなつくりにコースターの真髄が。”~スペースワールド・タイタン(3ページ目)
◆“振動、音、牧歌的が楽しい木製コースター。”~ナガシマスパーランド・ホワイトサイクロン(3ページ目)
脳内麻薬が大放出。ジェットコースターの効用
絶叫マシーンなどと呼ばれるシロモノは、ドキドキして心臓に悪いんじゃないか。あまりに小さなお子さんや心臓に持病のある方などは当然そんな懸念もありましょうが、おもしろそうという好奇心のある方や日ごろのウサを晴らしたいという克服欲のある方、あるいはカレシ彼女の手前で後に引けないという虚栄心の方をはじめとして、ほとんどすべての人たちにとって、ジェットコースターは心の治療薬になりうるんであります。
というのも、普通の人であれば、ジェットコースターに乗ると脳内にドーパミンという物質が放出されます。ドーパミンは脳を覚醒して快感を誘発し、創造性を発揮されるといわれます物質で、いわば脳内で作られ放出される自前の覚せい剤です。
ドキドキしたり、ワクワクして、テンションが高くなるのはドーパミンが放出されるわけで、これを得るためにジェットコースターに乗るわけです。
一方で、ジェットコースターのドキドキに慣れてる方はどうか。
それでも乗ることに効果があるような気がします。慣れてるってことはドーパミンの放出量が減るわけですが、仮にジェットコースター好きな方なら気持ちよさがあってドーパミンがドバーッと出ちゃったりするわけです。少なくとも、私の場合はこれですが。
そしてここからは、慣れてない方もいっしょ。ある程度ドーパミンが放出されると、盛り上がり過ぎるのを抑制するために、またまた脳内でβエンドルフィンという物質が放出されることになります。
このβエンドルフィンはまさに脳の麻薬。マラソンのランナーが最初はつらくても、走っているうちに気持ちよくなってくる“ランナーズハイ”は、このβエンドルフィンのおかげ。心を鎮める効果があり、ストレスを和らげるといわれています。
ドーパミン、βエンドルフィンを脳内で放出させるためには、とことん怖いジェットコースターに乗るのが早道かもしれません。
では、いよいよおすすめジェットコースターのご紹介へ移りましょう。
郊外の屋外型ジェットコースター
ストレス解消が目的ならば、単に高い、速い、長いというスペックだけに頼ってはいけません。陽気がどんどんよくなっていく最高に季節に表れる憂鬱な気分。そんな人に限って、太陽を浴びたり、澄んだ空気を吸ってなかったりしています。そこでおすすめは、郊外のジェットコースター。視界は大きく開け、緑の中縫うように走るコース。大自然の中ですからスピード感にはイマイチ不足しますが、ほほに当たる風はひんやりとした心地よさを与えてくれます。
コースレイアウト的にも、郊外型は長い直線が取れたり、描くカーブが大きく、スピードに乗ることができます。
ただし、いくら郊外とはいえど、屋内型はNG。それじゃどんなロケーションでも変わりませんから。
【ストレス解消に効くジェットコースター1】
富士急ハイランド「ドドンパ」 |
1.8秒後に日本最高速172km/h。
■ドドンパ(富士急ハイランド)
日本最高時速172km/hを誇り、しかも圧縮空気を利用したエアランチ方式のおかげで発進後わずか1.8秒後に到達する驚愕のマシーン。高さ52mの最後部へは垂直に上がり、到達後は垂直に降りる(落ちる?)のは前向きでは国内唯一。確かに世界中にはさらに高度のあるコースターはあるし、60秒という短さへの不満もあります。タワー部を隠す余計なトンネルも個人的には嫌い。けれど、上昇から落下に移る瞬間、確実に何かが吹っ切れるはず。
《DATA》
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次なるおすすめのジェットコースターは?次のページにて。