貴族になると、何かいいことあるの?

貴族イメージ
こんなに優雅な生活は昔のこと……
貴族というと、なんだか「特権階級」というイメージがありませんか? 一代貴族になれるのも、その際立った活躍が認められた、ほんの一握りの特別な人たち。……ってことは、貴族になると、何かイイことがありそうな予感。

でも残念ながら、特権階級だったのは、はるか昔のお話。以前は、爵位を持つと貴族院(House of Lords:国会の上院)での議席が自動的に保障されましたが、現在、自動的に上院議員になれるのは一代貴族のみで、世襲貴族の議席は92席に制限されています。そして、たとえ議員になったとしても、議員としての報酬が出るわけではありません。

むしろ世襲貴族の場合、代々伝わる広大な土地やお屋敷を維持していくだけでも、かなりの費用がかさみます。中には莫大な維持費と相続税などを捻出できずに没落していく貴族もいます。必ずしも「貴族=裕福」というワケではないのですね。

現代のイギリス貴族には、ビジネスセンスが必要

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そこで、邸宅の一部をホテルにしたり有料で公開するケースも多く、お屋敷はじめ敷地の管理を、歴史的建造物の保護活動を行う慈善団体「ナショナル・トラスト」に委託するなどして、やりくりする貴族もたくさん。もちろん、経済的には苦しくなくても、世襲貴族のほとんどは、その歴史のある広大なお屋敷という"資産"をうまく活かした事業や投資を行って、資産家として生計を立てているようです。

実は、故ダイアナ元妃の生家であるスペンサー家も、そんな貴族のひとつ。2005年からオルソープの邸宅(オルソープ・ハウス Althorp House)の一室を、一泊1000ポンド(約22万円)で開放しているほか、2006年には結婚式場としての営業も開始。オルソープ・ハウスでの挙式と、かつてチャールズ皇太子とダイアナ元妃が使っていたベッドルームでの宿泊がセットになったウエディングパッケージを売り出しています。気になるご予算は、5万ポンド(110万円)からだそうですよ。

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