食事のマナー
近ごろは日本人の食事マナーも向上しましたし、日本食の世界的なブームで、蕎麦をズルズルと音をたて食べることに興味を抱く欧米人も増え、ブッフェの席では箸なども用意されるようになりました。とはいえ最低限の食事マナーを体得しておきたいものです。ご法度なのは、(1)酒を注ぎまわる(2)テーブル越しに大声を出す(3)音をたててスープを飲む(4)食事中にゲップをする(5)ガツガツ急いで食べる(6)口に入れたものを出さない、入れたまま会話しない(7)片側を食べ終わった魚は裏返しにしないなど、枚挙にいとまがありません。
マナーを身につける良いチャンス |
食事の途中をあらわすにはフォークとナイフを8時・16時に、食事が終わったのであれば、16時にナイフ・フォークを置くのが合図です。奥にナイフ、手前にフォーク、そしてナイフは、刃を自分に向けて置くことで、ウエイターはプレート(皿)を下げてくれます。
酒の種類とマナー
食事の席を一層楽しく、豊かなものにしてくれるのがアルコールです。しかし海外レストランでは飲み過ぎは敬遠されます。適量を心がけましょう。食事の内容にあった酒類をオーダーできるよう、ある程度の知識があるとスマートです。酒の種類は、(1)醸造酒(ビール・ワイン・シェリー・シャンパン・紹興酒・日本酒等)、(2)蒸留酒(スピリッツ、ウィスキー・ブランデー・ウォッカ・アクアビット・テキーラ・キルシュ・ジン・ラム・焼酎等)、(3)混成酒(リキュール、キュラソー・ペパーミント・ヴェルモット・梅酒等)の三つに大別できます。
食欲をそそるための前菜としての軽い酒を食前酒(アペリティブ)と呼び、ブランデーなど食後に飲む酒をディジェスティフと呼びます。ワインは、ソムリエに相談しながら決めるとよいでしょう。
アジアのローカルレストランでの注意点
アジアでは衛生状態に気を配る |
予約がいらずマナーも気にせず、アジアの熱気に包まれ、屋台やローカルレストランで食事をとるのは、とても楽しいことです。とはいえ、滞在中に体調を崩したのでは旅行も台無しです。ちょっとした注意力で、下痢や腹痛を回避することができます。
欧米のレストランで予約なしで行く場合の注意点
欧州の高級店はジャケット着用で |
外国人観光客が多いレストランなら、メニューに英語で併記されていますが、ローカルレストランの場合、その国の言語で書かれていることも少なくありません。その点を注意することと、ある程度、身なりをみられることがありますので、服装にも気を遣うことです。