初心者必見！本場で食べたい韓国料理５選(3ページ目)

昔は冬に食べる料理だった！ 冷麺（ネンミョン）

辛い料理が苦手な人でもさっぱりと食べられる水冷麺 ©韓国観光公社

その昔、冷麺は寒い冬にオンドル（床暖房）の効いた部屋で食べていたと言われています。今は暑い夏にさっぱりと食べるイメージの冷麺ですが、冷麺専門店や焼肉店では季節を問わず食べることができます。また、冷麺は現在の北朝鮮が冷麺の起源といわれています。

水冷麺（ムルネンミョン）は北朝鮮の平壌（ピョンヤン）が発祥の地で、別名「平壌冷麺（ピョンヤンネンミョン）」とも呼ばれています。牛骨でダシを取ったスープを冷やし、そこに麺と味付けされた薄切り牛肉、きゅうり、梨、ゆで卵を加えます。そのままでは味が淡白で薄いため、酢やからしで食べやすい味に調節して召し上がれ！ 辛い料理が苦手な人も食べられる料理ですよ。対するビビン冷麺は「激辛」という言葉が似合いそうなぐらい辛いのが特徴。こちらは北朝鮮東部の咸興道（ハムギョンド）という地方が発祥です。麺の上にきゅうりや梨、ゆで卵と共にコチュジャン（唐辛子味噌）、コチュカル（唐辛子粉）をあわせて作られたタデギと呼ばれる辛いソースがかけられ、これを混ぜて食べます。また、ビビンネンミョンと同じく辛い冷麺で、フェ冷麺というものがあります。「フェ」とは韓国語で「刺身」のことで、ビビンネンミョンにエイの刺身を酢漬けしたものを加えたものです。

こちらは刺身が入った辛味のフェ冷麺

また、多くの冷麺専門店ではサービスとして「ユクス」という牛骨でダシを取ったスープが湯呑みで出てきます。ユクスはビビン冷麺やフェ冷麺のように辛味の冷麺を食べた時に、辛さをやわらげるために出されるのだそうです。サービスの上、おかわりもできるのがこれまた嬉しいですね。水冷麺、ビビンネンミョン、フェネンミョンも5,000～6,000ウォン（650～780円）という値段が平均的です。

【関連記事】

さっぱり冷麺の季節がやって来た！

（All About韓国）

次のページでは、こちらも日本でおなじみのビビンパが登場します。